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IT社長のモテ夫は浮気8回、それでも離婚しない妻のポジティブ思考

芸能人の不倫がよく報道されますが、それを目にするたびに、自身のつらい記憶がよみがえる人も少なくありません。

浮気で夫婦関係が終わることも…
浮気で夫婦関係が終わることも…

 発覚から1カ月以上たっても、報道がやまない某グルメ王芸人の乱倫騒動ですが、このような不倫の報道を目にするたびに「夫の浮気の記憶がよみがえり、イライラしてくる」「不倫されたショックを思い出して、頭痛がしてくる」など、自らのつらい記憶がよみがえる人は少なくありません。

同じ名前の女優が出るだけで…

「芸能人の不倫報道を見聞きするたびに、1年前の夫の浮気の記憶がよみがえります」というのは凛子さん(仮名、35歳)。結婚4年目にして発覚した夫の不倫。会社の後輩社員との関係は、実は長女の妊娠中から続いていたことが分かり、大きなショックを受けたそうです。

「長女を妊娠中、切迫流産の恐れがあったので、産前も2カ月くらい入院していました。後からいろいろ調べて分かったのですが、その頃、相手と深い関係になったらしく、私がいないのをいいことに、うちのマンションに不倫相手を呼び込んでいたようなのです。その後も、一緒に泊まりがけの出張に行くなど、関係はずっと続いていました」

 不倫発覚のきっかけは偶然目にした、夫のスマホへの着信。いつもはかばんの中にしまってあるスマホがある日曜の夜、たまたまリビングのソファの上に置きっ放しになっていて、ロック画面に現れたLINEメッセージがちらりと見えたそう。

「『明日の晩は?』とそれだけの文面でしたが、ただならぬものを感じました。会社の同僚や部下からの仕事のメッセージとは思えなかったのです。案の定、翌日の夕方、『今日は飲み会なので夕飯はいりません。遅くなるので先に寝てて』と夫から連絡が来ました。浮気を確信した瞬間でした」

 その後、探偵事務所に依頼して不倫の実態を調べ上げた凛子さん。夫に証拠を突き付け、目の前で不倫相手に電話をさせて相手と直接話し、法的措置に出ることと、慰謝料の請求を進めることを通告したそうです。夫が相手と別れることを約束したため離婚はせず、元のさやに収まったものの、その後も精神的に不安定な日々が続きました。

「不倫相手の名前が『みすず』(仮名)だったんですけど、夫は相手のことを『すずちゃん』と呼んでいたんです。それがちょうど、当時ドラマに出ていた女優さんの名前とかぶっていて、テレビやネットで『すず』という名前を見たり聞いたりするだけで、心臓がバクバクしてこめかみがぎゅっと痛くなり、本当につらかったです。今でも、全く関係ないのに、その女優さんの顔を見ると不倫相手のことを思い出してしまいます」

 凛子さんは「明日の晩は?」の言葉も鮮明に覚えているので、夫が普通に言う「明日の晩は遅くなる」にも過剰反応してしまうようです。関連のある事象が日常で目に入るたびに、暗い記憶がよみがえる――。凛子さんの心の傷はまだしばらく癒えそうにありません。

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三松真由美(みまつ・まゆみ)

恋人・夫婦仲相談所 所長(すずね所長)・執筆家

夫婦仲・恋仲に悩む女性会員1万3000名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティーを展開。セックスレス・ED・女性の性機能に詳しく、性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。20代若者サークルも運営し、未婚世代への結婚アドバイスも好評を呼ぶ。恋愛・夫婦仲コメンテーターとしても活躍中。業界最大手「ごっこ倶楽部」のセックスレスをテーマにしたショートドラマを監修し、5カ月で1億回再生に到達。著書は「夫婦の『幸せ循環』を呼ぶ秘訣」(講談社)「モンスターワイフ」(同)「40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣」(扶桑社)「堂々再婚」(wave出版)など多数。コミック「『君とはもうできない』と言われまして」(KADOKAWA)の監修も手掛ける。恋人・夫婦仲相談所(http://fufunaka.com/)、公式note(https://note.com/suzune_16)、オトナのお悩み保健室(https://otona-hokenshitsu.jp/)。LINE登録で「夫婦仲チェックシート」を無料プレゼント(https://fufunaka.com/archives/lp/line)。

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