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そうだったのか! 「板ガム」が減って「粒ガム」が主流となったワケ

「キシリトール」登場でニーズに変化

 確かに、近年はスーパーやコンビニエンスストアなどでも、板ガムより粒ガムを見かける機会が増えました。その理由は何でしょうか。

 滝口さんによると、1997年に虫歯の原因とならない甘味料「キシリトール」を配合したガムが登場して以降、粒ガムが急速にシェアを伸ばしました。「キシリトール配合のガムが市場に登場した時、ほとんどの製品は粒ガムでした。つまり、キシリトール登場によって粒ガムが一気に拡大したといえます」。

 粒ガムは1990年代に入って、カリッとした表面の斬新さやヘルシーなイメージによって世間に定着しました。「食べる時に口を大きく開けずに済む」という女性ニーズを捉えたことや、ガム同士がくっつかない利点を生かしたボトルガムの登場も粒ガム台頭の要因となったそうです。

 とはいえ、粒ガムの主流化によって板ガムの魅力が色あせたわけではありません。「1個当たりの重量では、大半の板ガムは粒ガムよりも大きいため、ガムのかみ心地を楽しむのに向いています。また、粒ガムのカリッとした食感を好まない人は板ガムを選択する傾向にあります」。

(オトナンサー編集部)

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