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【漫画】目を合わせて話して…ろう者の私たちが困ること、お願いしたいこと 「気付かなかった」

耳が聞こえないことで困ったと感じたエピソードを描いた漫画が話題に。耳が聞こえない夫婦には、お願いしたいことがあり…。

漫画「耳が聞こえないことで困ったこと。」のカット=ぽにょ子(ponyooko)さん提供
漫画「耳が聞こえないことで困ったこと。」のカット=ぽにょ子(ponyooko)さん提供

 耳が聞こえないことで困ったと感じたエピソードを描いた漫画「耳が聞こえないことで困ったこと。」がSNS上で話題となっています。耳が聞こえないので、相手の口の動きや表情を見てコミュニケーションを取る夫婦。あいさつをするときは目を合わせてほしい、などお願いしたいことがあり…という内容で「気付かなかった」「目を合わせるようにします」「教えてくれてありがとうございます」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

困ったこと、感じたことをSNSで発信

 この漫画を描いたのは、主婦で日本語教師の、ぽにょ子(ペンネーム)さん(29)です。インスタグラムでエッセー漫画を発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

ぽにょ子さん「主婦になり、空いている時間があったため、インスタグラムに掲載されている漫画をいつも楽しみに見ていました。小さい頃から絵を描くことが好きだったので、私もやろうかなと思ったのがきっかけです」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

ぽにょ子さん「耳が聞こえない人は見た目では分かりにくいので、どう接していいか分からない人も多いと思います。SNSが発達している時代なので、困ったことや感じたことを描いて発信すれば、いろいろな人に理解してもらえると思って描きました」

Q.普段、「困った」と思っても諦めてしまうことが多いのですか。

ぽにょ子さん「学生のときは一般の学校に通っていて、聞こえない人は私だけだったので諦めていました。しかし、社会に出て、手話を言語として文化的思考で生きているろう者たちと出会って、困ったことがあってもどう変えていくか、諦めないでいくことが大切だと教わりました。全て100%とは限りませんが、私にできることは周りに伝えていきたいと思います」

Q.漫画のシーンのほか、どんなシーンで「困った」と感じることが多いのでしょうか。

ぽにょ子さん「『マスクをしている店員さんが、何を言っているのか分からない』『ポイントカードの読み取り完了音が分からない』『電車が止まったとき、放送が分からない』『病院で待つとき、いつ呼ばれるか分からない』など、困ったことは数え切れないほどたくさんあります」

Q.健聴者は、ろう者の方にどのように働き掛けてよいのか、迷うことも多いと思います。ぽにょ子さんとしては、どのような態度や応対がうれしいですか。

ぽにょ子さん「『耳が聞こえないからかわいそう』と思いながら接するのではなく、普通の人間として対等に接してほしいです。対応するのが難しい、恥ずかしいなどさまざまな理由があると思いますが、筆談、手ぶり、ジェスチャーでもいいので、普通にやりとりができるととてもうれしいです」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

ぽにょ子さん「インスタ漫画を通じて店員さんの方にコメントを頂いたり、同じろう者の方から共感していただいたり、さまざまなコメントを多く頂きました。今後も、理解してもらいたいことを自分から積極的にインスタ漫画で発信することで、ろう者に興味を持ってくれる人が増えてくれることを期待しています」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

ぽにょ子さん「『耳が聞こえない人って、こういうことなんだ』『外国人に近いんだ!』などと、文化的視点で見てもらえるようにどんどん発信していきたいです。いずれは、耳が聞こえないことについてコミックエッセー本が出版できるようになりたいです!」

(オトナンサー編集部)

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1件のコメント

  1. 私はいつ相手の顔を見て目を見て挨拶するけど聾者の人が気づかず挨拶をずっと返されなかった事がある。聾者側も人とすれ違う時に相手を見ていないと挨拶されている事に気付かないのだという事だし、聾者も他人とすれ違う時に自分から会釈するのが挨拶のマナーでは。この話、自分から挨拶していないという事になる。
    注文時に伝票を見せた方が確かに分かりやすいが、思いつけない人もいる。
    相手の立場に立って想像してない事は障害者もよくある事。