「ジャンクフード」が無性に食べたくなる理由 その定義や問題点も…
ハンバーガーやフライドポテトに代表される「ジャンクフード」ですが、実はこれ以外にも、数多くの料理が含まれるようです。ジャンクフードの定義や、栄養面から見た問題点とは――。

皆さんは「ジャンクフード」と聞いて、どのようなメニューを想像されるでしょうか。ハンバーガーにフライドポテトと、大柄な外国人によく似合う、油をたくさん使った料理を思い浮かべるかもしれませんね。
オトナンサー編集部では、ジャンクフードとはそもそも何を指し、栄養学的にどのような問題があるのか、また、ついつい食べたくなる理由について、料理研究家で管理栄養士の関口絢子さんに聞きました。
高カロリーで、栄養の偏った食品
関口さんによると、ジャンクフードとは、「高カロリーで栄養素が少ない、偏った食品」を指します。添加物など、体に害悪をもたらす可能性のある物質を大量に使用しており、一般に健康に良くない食べ物とされます。
ジャンクフードの“代表格”といえば、フライドポテトやハンバーガーなどのメニューを想像しますが、これら以外にも、「うどん」「ラーメン」「天丼」「パンケーキ」などが含まれるそう。共通しているのは「糖質や脂質、塩分が多く、ビタミンやミネラルが少ないことです」(関口さん)。
しかし、体に悪いとわかっていても、つい食べたくなるのがジャンクフードの“怖さ”でもあります。それはどのようなメカニズムなのでしょうか。
「人間はストレスが多いと、抗ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌され、糖質の多いものが食べたくなります。また、お酒は満腹中数を麻痺させたり、食欲増進につながったりするため、お酒を飲むとジャンクフードが食べたくなるのです」(関口さん)
また、小麦粉のグルテンには中毒性があり、食べれば食べるほど次が欲しくなるといいます。
「ジャンクフードの代表である麺類やパン類、お菓子類は小麦粉製品でもあり、血糖値の上昇を引き起こします。その結果、逆に急激な下降を招いて低血糖となり、気分のアップダウンにつながります。そして、また糖質が欲しくなるのです」(関口さん)
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