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プロ野球OP戦、新型コロナで無観客試合に 経済的損失はどれくらい?

公式戦が無観客になる可能性は?

Q.3月に入っても新型コロナウイルスの感染拡大が続く場合、公式戦が無観客試合になる可能性はあるのでしょうか。

江頭さん「公式戦を無観客で行う可能性は極めて低いと思われます。プロ野球は興行が目的です。つまり、商行為が成立しない場合は試合を開催しないでしょう。過去に、サッカーのJリーグで無観客試合を行った例がありますが、ペナルティーとして無観客で開催したものでした。

12球団が試合の開催を見送る場合、前述のように試合日程を全球団が短縮すれば、不公平にならずにペナントレースを成立させることができます」

Q.オープン戦が無観客試合となったことで、選手のモチベーションにはどのような影響があるのでしょうか。

江頭さん「プロ野球は観客がいることが大前提です。競技大会のように試合結果を最優先するのではなく、観客に試合を見ていただいて収入を得る商行為であり、選手たちも声援がない環境で試合を行うことに、大きな違和感があると思います。万が一、公式戦も無観客試合となった場合、選手の個人成績は例年より下がる可能性があるでしょう」

(オトナンサー編集部)

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江頭満正(えとう・みつまさ)

独立行政法人理化学研究所客員研究員、一般社団法人日本スポーツマンシップ協会理事

2000年、「クラフトマックス」代表取締役としてプロ野球携帯公式サイト事業を開始し、2002年、7球団と契約。2006年、事業を売却してスポーツ経営学研究者に。2009年から2021年3月まで尚美学園大学准教授。現在は、独立行政法人理化学研究所の客員研究員を務めるほか、東京都市大学非常勤講師、一般社団法人日本スポーツマンシップ協会理事、音楽フェス主催事業者らが設立した「野外ミュージックフェスコンソーシアム」協力者としても名を連ねている。

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