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すみれが語る、石田純一と家族愛 父は「心強い業界の先輩」

女優、歌手、モデルとして活躍するすみれさんに、「ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」の見どころや家族との向き合い方などを聞きました。

すみれさん
すみれさん

 女優、歌手、モデルなどさまざま分野で活躍する、すみれさん。旧約聖書「創世記」の「ジョセフの物語」をベースに家族愛を描く、薮宏太さん主演のミュージカル「ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」では、物語を歌で進行するナレーター役を務めます。

 オトナンサー編集部では、すみれさんに単独インタビューを実施。同作の見どころや、父・石田純一さんら家族との向き合い方などを聞きました。

7歳で渡米、3.11機に日本へ

Q.すみれさんはご家族が多いですが、「家族愛」とはどのようなものとお考えですか。

すみれさん(※以下敬称略)「多いといえば多いですね(笑)何があっても家族は家族。血のつながりは関係ないですし、離れ離れになったり、私の場合は複雑になったりしましたが、家族は家族です。お互いのためにいてあげられる。何か大変なことが起こっても、けんかしても、最後は許してあげられる。家族愛は、愛の中でも一番強い絆だと思っています」

Q.小さい頃からハワイ育ちですが、石田さんとはお会いになっていたのですか。

すみれ「10年くらい会っていない期間がありました。7歳でアメリカに行って、大学生だった20~21歳で日本に戻ったのですが、少しずつ会うようになったのは、帰国する少し前くらいです。

定期的に会うようになったのは日本に戻ってきてからです。今はベビーたちもいるので、成長を見届けたいし、私のことを忘れてほしくない。お姉ちゃんだよって。ベビーたちはちょっと見ない間にすぐ大きくなってしまいます」

Q.すみれさんにとって、石田さんはどのような存在ですか。

すみれ「父親というより業界の先輩という感じ(笑)昔から、パパは遠くから見守ってくれていたと思いますし、今はお仕事の話もするんですけど、『すみれはすみれらしく頑張って』と優しく応援してくれるので心強い存在です。パパも理子ちゃんも、私が出演する舞台は毎回見にきてくれるんです」

Q.日本に戻ることにした理由は。

すみれ「大学生になる頃には日本語を忘れてしまっていて、それに、大学の友達に日本のことを聞かれても、何も答えることができなかったんです。日本人失格だなって思って。日本語や日本文化を学んで、アメリカの友達や世界中にその良さを伝えたいと考えていたとき、東日本大震災がありました。日本を知りたいという気持ちがもっと深まって、私みたいな人間でも必要とされているのかもしれないと、引っ張られるように戻ってきました」

Q.帰国後、カルチャーショックはありましたか。

すみれ「カタコトだったり、なまっていたり、とにかく日本語が話せなくて…それに文化の違いから『アメリカンだね』『分かっていないね』と言われてることもあり、すごくショックでした。バラエティー番組では、コメディーにしてもらえてラッキーでしたけど、学ばなければいけないことがたくさんあると感じました」

Q.昔からミュージカル好きということですが、そのきっかけは。

すみれ「幼い頃から、母(松原千明さん)がいろいろなミュージカルやディズニー作品を見せてくれて、普段から、歌ったり踊ったり、人生はミュージカルだと思っていました。中学2年生のときに、ミュージカルのオーディションを初めて受けて、そこから本格的にハマりました。その後も演劇の大学でひたすら勉強してきました」

Q.本作の見どころは。

すみれ「年齢は関係なく、誰が見ても楽しめるミュージカルです。音楽のバラエティーも豊かで、アップテンポな曲もあれば、1968年に初演されたミュージカルなので、懐かしい曲もあります。年配の方はもちろん、子どもたちも純粋に楽しめると思います。

“許し”“家族愛”がテーマのお話です。現代風にアレンジされているので、見ていただいた皆さんには、笑ったり、泣いたり、何かを感じていただけるような作品になっているはずです。そのために、私たちも精いっぱい心を込めて頑張ります」

Q.ナレーター役への意気込みを教えてください。

すみれ「ナレーターという役は、物語と距離を置きつつも、キャラクターたちを温かく見守っているような存在です。ずっと歌っている役で、難しい曲が多いので、薮さんは『大変そうだね』とおっしゃっていました(笑)公演は1カ月ありますから、喉と体とメンタルのケアはしっかりしないと」

 ミュージカル「ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート」は、出演が薮宏太(Hey! Say! JUMP)、すみれ、シルビア・グラブ、小西遼生、小浦一優(芋洗坂係長)、内藤大希、元木湧(少年忍者/ジャニーズJr.)、村井國夫他。東京・日生劇場で2020年4月7日~29日、大阪・オリックス劇場で同5月14日~18日に公演。

(オトナンサー編集部)

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