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今年の年末は「ニュース特番」ずくめ! ゴールデンだけで6本、ラッシュの理由

ニュースをエンタメ化する構成・演出

 もう一つ挙げておきたいのは、「ニュース系の番組がエンタメ化している」こと。先述したようにニュース系の番組が増えたことで、他局だけでなく自局番組との差別化も求められるようになり、スタッフの構成・演出が多彩になりました。

 もともと、ニュース系の番組は報道番組、報道・情報番組、ワイドショー、報道・情報バラエティーなどのジャンルに分かれますが、実質的にはボーダーレスで、ある意味「何でもアリ」のような状態。巨大ボード、司会者・コメンテーター・リポーター・ゲストの人選と配置、トークの広げ方、街頭インタビュー、再現ドラマなど、さまざまな構成・演出でエンタメ作品のような見応えを生み出そうとしています。

 また、かつて、年末には多くのスペシャルドラマが放送されていましたが、いまや「ドラマより現実に起きたニュースの方がリアルかつドラマチック」とも言われ、多額の制作費もかからないなど、テレビ局にとってはいいことずくめなのです。

 ただ、これ以上増えると、「ニュース系の番組に興味のない若年層がテレビを見なくなってしまう」というリスクがあり、その意味で、現在の番組数をピークにしたいところでしょう。

(コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志)

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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