針は左上? 右上? 相手を思いやる「ホチキス」のマナー
書類などをまとめる時に重宝する「ホチキス」。普段は何も意識することなく、使用している人も多いと思いますが、少しだけマナーの意識を持ちましょう。それは相手に対する思いやりにもつながります。
書類などを一つにまとめるために欠かせない「ホチキス」。その使い方は簡単なようにも思いますが、実はさまざまなマナーも存在します。オトナンサー編集部では、マナーコンサルタントの川道映里さんに話をうかがいました。
簡易的に1カ所なら「斜め」に
川道さんによると、基本的には、用紙が縦でも横でも、簡易的に角を1カ所留める場合、ホチキスの針は「斜め」に留めます。この場合、横書きであれば左上に、縦書きであれば右上に留めるのが一般的です。
一方、きちんとしたレジュメなどを作成する場合は、用紙の端と平行になるように、まっすぐに用紙のサイズに合わせて留めます(B5やA4サイズは2カ所)。
「資料の完成スタイルを考慮するなど、その資料を読む相手がどういうとじ方をしていればめくりやすいかを考えた上で、とじ方を決めることが大切です」(川道さん)
針に気を配って“プラスワン”のマナーを
川道さんが「プラスワン」のテクニックとしてオススメするのが、ホチキスの「針」への気配りです。ホチキスの膨らみが残ったままだと資料を重ねた時にかさばるほか、少しずれた時には針の先端が紙から離れて、相手がけがをしてしまう可能性があります。
そこでプラスワンとして「ホチキスで留めた部分の裏表の箇所にシールやテープを貼ることをオススメします」(川道さん)。シールがなければ、ホチキス後部にある、針を取る出っ張りを使って、膨れたホチキスの針の裏側を上から押します。
膨らみをなくすことはプラスワンのマナーであり、さらに資料を見る人がけがをしないための配慮でもあります。こうしてひと手間をかけることが、相手を思いやることであり、マナーの原則とのこと。
また、ホチキスではなく市販の製本テープを使用したり、製本テープではなく自分で紙を使用して製本したりする場合もありますが「どんな場合も相手がスムーズに作業できるように、心を込めて丁寧に、美しいとじ方を意識することが大切です」(川道さん)。
(オトナンサー編集部)
気になる箇所があった。
思いやりとマナーは違う。
思いやりは本人主導の他者への気配りで有り、マナーは周囲を不快にさせないためのルールです。
思いやりはできなくて普通、できる人は感謝されるもの。
マナーはできるのが普通、できない人は見下される。
マナーを語るならマナーとはどういうものかをもっと深く考えるべきだと思います。
なんでもかんでもマナーにするんじゃありません。
過剰かと思う。
縦書きはファイルに綴じ込む上で?左上ホチキスの方が良い。
過剰かと思う。
縦書きはファイルに綴じ込む上で、左上ホチキスの方が良い。
私もかさばるのが気になって、針に膨らみのできないホッチキスを使用していたが、あるとき客先から(やんわりとではあるが)針先で手をひっかいたとの苦情を頂いたので通常のホッチキスに変えた。膨らみがない状態だと針が紙面と並行なので、何かの拍子に針先が浮き上がりやすいようだ。膨らみがあれば針先が(紙面に対して突入する方向に)角度がついているので、そこから逆方向に(紙面から浮き上がる方向に)針先の角度が変わるようなことにはなりにくいと思う。