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「ビーフシチュー」「ハッシュドビーフ」「ビーフストロガノフ」は何が違う?

ビーフストロガノフは本来「白い」料理

 最後に「ビーフストロガノフ」は19世紀のロシアで誕生し、牛肉やタマネギ、マッシュルームなどをサワークリームと生クリームで煮込んだ、本来は「白い」料理。しかし日本では一般に「茶色い」料理として認知されています。これについて岩本さんは……

「真実はともかくとして、洋食全般に言えることですが、『ご飯に合わせた料理として再構築されたから』ではないでしょうか。サワークリームをご飯にかけて食べることは想像しがたいですし」

 茶色いビーフストロガノフは、ビーフシチューやハッシュドビーフと、「つまるところは同じものです」。サワークリームを入れるか、入れないかは店舗や個人の自由であって、ビーフシチューやハッシュドビーフにサワークリームを入れた瞬間に、“ビーフストロガノフ”になるわけでもありません。

YOSHIKEI(ヨシケイ)
YOSHIKEI(ヨシケイ)

お米に合わせてアレンジしたのが「洋食」

 その奥深さゆえに、安易な理解を許してはくれない「洋食」の世界――。岩本さんの、次の一節はとても印象的です。

「シチュー、ハッシュドビーフ、ハヤシライス、ビーフストロガノフに関して、共通しているのは、洋食の定義『洋食とは米飯に合わせて食す、日本独自の進化を遂げた西洋料理』の通り、日本が西洋料理を取り入れる際、米に合うかどうかが非常に重要であるということです。一見、米に合わない料理でもアレンジして合わせてしまう。それが、今日まで日本で育まれてきた『洋食』なのです」

(オトナンサー編集部)

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