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トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス演じる「ジョーカー」の感想は?

「第76回ベネチア国際映画祭」で金獅子賞を受賞した映画「ジョーカー」のトッド・フィリップス監督に、ホアキン・フェニックスさん演じるジョーカーの感想などを聞きました。

トッド・フィリップス監督
トッド・フィリップス監督

「第76回ベネチア国際映画祭」で、DCコミックでは初の金獅子賞を受賞した映画「ジョーカー」のトッド・フィリップス監督。同作は、大道芸人アーサー(ホアキン・フェニックスさん)は、コメディアンとして成功することを目指しています。しかし、どん底の人生から抜け出そうともがくものの、悲劇が続き、狂気あふれるジョーカーへ変貌していく…バットマンの宿敵ジョーカーの誕生を描いたアメコミ作品です。

 オトナンサー編集部では、フィリップス監督にビデオインタビューを実施。映画のメッセージ、続編の有無、ホアキン・フェニックスさんの演じたジョーカーの感想などを聞きました。

“メッセージ”は観客に委ねた

Q.映画に込めたメッセージは何でしょうか。

フィリップス監督(以下敬称略)「映画のメッセージは必ずしも定義したいとは思いません。映画を見に来た人の中には、ジョーカーの原点とした話で、必ずしもメッセージを受け取らない場合もあります。政治的な映画だと感じる人がいるかもしれませんが、それは意図した点ではありません。

また、人によっては人道主義者的な映画だと感じる人もいるでしょう。それは意図した点です。メッセージが何かは全て観客に委ね、観客に代わってこういう経験をしてほしいと思ってこちらが定義するものではありませんから」

Q.バットマン80周年記念の式典が行われました。記念すべき年にこれまでと違うジョーカーを作ったのは意図的でしょうか。

フィリップス「作品を作った目的は、みんながよく知っていて、また愛着を感じているキャラクターを研究し、しっかりした現実的なキャラクターを作り出すことにありました。過去素晴らしい俳優が演じているし、素晴らしいコミックも描かれ、テレビドラマも制作されたキャラクターなので怖い気持ちもありました。

ホアキンと私にとって、自分たちのバージョンを作ることが大切でした。撮影しているとき、全て可能な限り現実のレンズを通してみようとしました」

Q.ロバート・デ・ニーロさん、ホアキン・フェニックスさんの共演で印象的だったことは。

フィリップス「撮影の現場ではなく、ロバートのオフィスにこの映画を作ることを話にいったとき、ホアキンは、彼とは一度も共演したことがなく、また彼を崇拝しているので、とても緊張しました。私は監督として、ホアキンとロバートと一緒に映画を作る話をしていたことはとても非現実的でした。2人の俳優の間に座っていたあの日は素晴らしい一日でした」

Q.続編はないとおっしゃっていましたが、もしフェニックスさんが「続編を作りたい」とおっしゃったら、状況は変わりますか。

フィリップス「状況は変わりますね。作品をホアキンと作ったことで、人生の中で素晴らしい映画製作の経験をすることができました。ホアキンと仕事ができるのであれば何でもやります(笑)真剣に続編を作ることに関しては、話したことはありません。もし、彼が本気で『もう一本作るべきだ』と言ったら、そのことで彼と話したいし、真剣に考えます」

Q.フェニックスさんの演じたジョーカーはいかがでしたか。

フィリップス「ホアキンが、この役作りでもたらしてくれたものは、驚きの連続でした。今までも、この世代では彼が最も優れた俳優だと思っていました。実際に脚本のページを見て、彼が演じるのを目の当たりにしていれば分かるかもしれませんが、彼のような俳優が役を素晴らしいものにしてくれるのかを数値で表すことはできません。

見ている方は、口をポカンと開けてしまうような状態になります。カメラのオペレーターに向かって、『信じられない』と言っていたほどです。それほど素晴らしく演じてくれました」

Q.ジョーカーを描く上で1970年代は適切でしたか。

フィリップス「自分たちの頭の中では、このストーリーは1970年代後半から80年代初期の設定です。主な理由は、DCのユニバースから切り離すためです。今までの映画で見てきたジョーカーとこのジョーカーが共存することは避けたいと思い、意図的に古い時代に設定しました。以前も触れた『タクシードライバー』『狼たちの午後』『キング・オブ・コメディ』のような映画の時代に起こった出来事として作りたいと思っていました」

 映画「ジョーカー」は10月4日から全国公開。

(オトナンサー編集部)

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