初心者必見! 知っておきたい「株式」の基礎知識
さまざまある投資商品の中でもメジャーな株式。その魅力は、半年や1年ごとにもらえる配当金や、値上がりした時に売ることで得られる売却益など多岐にわたります。その一方で、株価が下がったり、配当金がなくなったりするリスクも。ここでは、株式投資に興味がある人や始めたばかりの人に向けて、その基礎的な仕組みを解説します。
株式とは?
株式ってそもそも何?
株式とは、会社の自己資本を細かく分割したものです。大きな木の根っこが、土の中で細かく分かれて広がっている姿を思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。
「大きな木」が会社で、「細かい根っこ」の一つ一つが株式です。
例えば、ある会社が自己資本を1000万円用意する場合には、1株1万円ずつ1000株を集めればよいことになります。1株1000円で1万株を集める方法もあります。一般に流通している株式は、企業が証券取引所に上場する際、あるいは上場した後に株主が市場を通じて一部売却したり、企業が事業資金を得るために新規に発行したりしたものです。つまり、株式とは、株式会社の自己資本を「分売」したものと言えます。
株価はなぜ変動するの?
株式を保有する者(株主)は、保有する株式がその会社の自己資本に占める比率(出資比率)に応じて、会社の利益を得る「権利」を有します。会社の利益の一部は「配当金」として株主に分け与えられます。配当金は、業績が良くなれば増え、悪くなれば低下します。会社が「配当なし(無配)」の決定を行うこともあります。
配当金は業績の良し悪しで変動しますので、「業績が良好になる」と投資家が予想する銘柄は買われやすく、「業績が悪化しそうだ」と考えられる銘柄は売られやすくなります。業績は、営業努力などその会社固有の変動要因だけではなく、景気や物価の動向、輸出・輸入が絡む業態であれば為替レートの変動など社会・経済情勢にも左右され、それが株価の変動要因となることもあります。
仮に、「配当なし(無配)」が続いている銘柄でも、今後の成長が期待される場合や同業界の他社にはない強みがある場合、有望な新製品・新技術を持つ場合などは、株価が堅調、もしくは上昇することがあります。
また、特に自己資本(または発行済株式数)が少ない会社の場合には、「買い占め」や「売り仕掛け」などにより株価が大きく変動する場合もあります。そのほか、国際的な株価指数(MSCIなど)に組み入れられることで、外国人投資家のニーズが高まり、株価が上昇する例もあります。
株式はどうやって購入するの?
証券取引所に上場されている銘柄(上場銘柄)は、証券会社を窓口として、売買することができます。
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