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ワサビを溶かしちゃダメ! 知っておきたい「刺身」のマナー

日本料理の基本とも言える「刺身」と「天ぷら」。社会人として、日本人として、その正しい食べ方はぜひとも身につけておきましょう。いずれも、味の薄いものから濃いものへ、が鉄則です。

日本人の食生活になじみが深いお刺身

 接待や会食で日本料理のお店に行くと、かなりの頻度で目にする「刺身」と「天ぷら」――。社会人として、さらには日本人として、その正しい食べ方はしっかりマスターしておきたいものです。教えてくれるのは、NHK大河ドラマをはじめドラマや映画のマナー指導を務め、28万部の著書「お仕事のマナーとコツ」などがある、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんです。

「どのように食べるかは、基本的にはその人の自由です。しかし、接待や会食など、自分や気心の知れた人たちだけの空間でない場合は、一般的に『タブー』とされていることは行わないほうが無難でしょう。相手によっては、その食べ方がどのように評価されるか、わからないからです」(西出さん)

 刺身は、味が淡白な白身から食べ始め、マグロなどの赤身、さらに脂身のある味の濃いネタへと食べ進めるのが基本と言われています。また、おつまみとして刺身を食べる時は、小皿に醤油を入れてそこにつけるようにします。

「その際、ワサビを醤油に溶かしてしまうとワサビの風味が落ちてしまうため、ワサビは醤油で溶かさず、刺身に好みの量をのせて食べるとされています。また、醤油をこぼさないように、小皿を持って食べても構いません。小皿の代わりに懐紙を持つのもよいでしょう。手皿は行わないように」(西出さん)

聞くことは失礼にあたらない

 次は天ぷらです。天ぷらも刺身同様に、味が淡白なものから、徐々に濃いものへと食べ進めることをお薦めします。天つゆではなく、塩をつけて食べる場合は、好みの量を指でつまんで上から振りかけるとよいでしょう。また、天つゆにつけて食べる場合は、刺身と同様に小皿や懐紙を持って食べるとこぼした時のフォローになります。

「料理を作ってくださった方が薦める食べ方で食べるのが本来のマナー。お店の方に食べ方をうかがうことは失礼にはあたりません。お店の方や同席者とよいコミュニケーションを取って、食事をしながら、お互いにプラスとなる時間を過ごすことが大切なマナーと言えるでしょう」(西出さん)

(オトナンサー編集部)

西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント・美道家・ヒロコマナーグループ代表

大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。31歳でマナーの本場英国へ単身渡英。同国でビジネスパートナーと起業し、お互いをプラスに導くヒロコ流マナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナー研修やおもてなし、営業接客マナー研修、マナーコンサルティングなどを行い、ほかに類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績は、テレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」「龍馬伝」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」など、ドラマや映画、書籍でマナー指導・監修者としても活躍中。著書に、28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)「マンガでわかる! 社会人1年生のビジネスマナー」(ダイヤモンド社)「マナーコンサルタントがこっそり教える 実は恥ずかしい思い込みマナー」(PHP研究所)「運のいい人のマナー」(清流出版)など国内外で70冊以上。最新刊「かつてない結果を導く 超『接待』術」(青春出版社)が2017年8月25日に発売。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)、プレミアムマナーサロン(http://www.erh27.com)。