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所得控除から確定申告まで 「所得税」の仕組みを完全解説

その人の所得に応じて課税される所得税。サラリーマンの場合は、毎月の給与から天引きされているケースがほとんどで“納税”の実感に乏しいかもしれません。自分の所得税の額がどのように決まっているのか、あなたは知っていますか? ここでは、所得税の計算法や各種の控除、年末調整や確定申告の仕組みなどについて解説します。

所得税の原則

 所得税には、サラリーマンの給与などに適用される「総合課税」と、不動産の譲渡益や株式の売却益などに適用される「分離課税」の2通りの課税方法があります。総合課税は、所得が高い人ほど税率が大きくなる「累進課税制度」が採用されていますが、分離課税の場合、税率は一定です。ここでは主にサラリーマンの所得税について見ていきます。

 所得税は、1年間に働いて得た収入のうち、必要経費(サラリーマンは給与所得控除)を差し引いた残りの金額(所得)に、所定の税率をかけて税金額が決まります。

 ただし、扶養家族の人数や障害の有無、配偶者の離婚・死別など個人のさまざまな事情を考慮し、税負担の公正を期すための配慮として「所得控除」が設けられています。所得税は、所得からこれらの所得控除を差し引いた残りの金額(課税所得)に税率を掛けて計算します。

 さらに、実際に納める納税額は、税金額から税額控除と、あらかじめ納付していた源泉税などを差し引いて最終的に決まります。

【所得税の納税額はこう決まる】


 所得税の税率は「5%」「10%」「20%」「23%」「33%」「40%」「45%」に区分されており、例えば、年間の課税所得が195万円以下の場合は5%、4000万円超の場合は最高税率の45%が適用されます。


 なお、2013(平成25)年1月から2037(平成49)年12月までの25年間は、東日本大震災の復興費用として「復興特別所得税」が課税されています。復興特別所得税は、基準所得税額に2.1%を掛けて額が決まります。

 例えば、課税所得650万円の人の場合、所得税額は以下のように計算されます。


※所得税額は源泉徴収税額などを差し引き100円未満は切り捨て。ただし、還付金額は切り捨てない
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榊原輝重先生(税金)

榊原輝重(さかきばら・てるしげ)

榊原輝重税理士事務所代表、税理士

1968年名古屋市熱田区生まれ。A型の山羊座。1女1男の父。愛知県立明和高校、同志社大学商学部卒業、MBA(経営学修士)取得。1998年から会計事務所勤務、2007年に開業(名古屋税理士会千種支部所属)。「税金は払い過ぎない正しい申告」を心掛け、「難しいことを分かりやすく話す」をモットーとする。榊原輝重税理士事務所(名古屋市千種区菊坂町3-4-1 Gハウス302、TEL052-761-3533、FAX052-761-3537、info@anikiniomakase.com、営業時間9:30~16:30※土日祝日休、HP:http://anikiniomakase.com/、事務所ブログ「名古屋覚王山 榊原輝重税理士・榊原陽子社会保険労務士事務所」http://profile.ameba.jp/anikiniomakase/、榊原輝重のブログ「感動!笑売」http://anikiniomakase.com/terushige/)。