憂鬱な梅雨でも…相手の「好きな色」を知ればモチベーションを高めることができる
雨が続くと、気持ちがふさぎ込みがちになります。そんなとき、モチベーションを上げるために「好きな色」を生かした方法があります。
今年も梅雨に入りました。雨が続くと気持ちがふさぎ込みがちになり、日々の仕事や暮らしの中で、自分や相手のモチベーションを上げたいと思うこともあります。モチベーションを上げるためにさまざまな工夫をされていると思いますが、自分や相手の「モチベーションファクター」を見極めて、それにちなんだ話題やフレーズを組み込んで話をすると、それだけで相手のモチベーションが上がりやすくなります。今回は、「好きな色」を生かした方法を紹介したいと思います。
意欲を高める要素を見極める
「モチベーションファクター」とは、その名のとおり、意欲が高まる要素です。100人いれば100通りで異なりますので、一人一人個別に見極めようとすると、時間と労力がかかり過ぎます。そこで、類型化することが得策なのですが、筆者は「モチベーションファクター」を6つの型、2つの志向に分けて捉えるようにしています。
チャレンジすることで意欲が高まる「目標達成型」、独自の取り組みをすることで気持ちが上がる「自律裁量型」、責任ある仕事をすることでモチベーションが向上する「地位権限型」、この3つの「モチベーションファクター」の持ち主を「牽引(けんいん)志向」のある人と称しています。
一方、周囲と協力することで意欲が高まる「他者協調型」、リスクを解消することで気持ちが上がる「安定保障型」、バランスを取りながらさまざまな仕事に取り組む「公私調和型」、この3つの持ち主が「調和志向」のある人です。「牽引志向」と「調和志向」というのは、肉食系と草食系、狩猟型と農耕型というようにイメージできます。
筆者が、モチベーションファクターを2つの志向、6つの型に分けているのは、このように捉えると、日本のビジネスパーソンはだいたい均等に分布するからです。「牽引志向」の人は51.4%、「調和志向」は48.6%です。
「好きな色」との相関性を知る
大事なことは、頭の中で理解できるだけでなく、実際のビジネスや日々の暮らしの中で、相手の「モチベーションファクター」を見極めることができるかどうかです。
「では、それを見極めるためには、何をすればよいでしょうか」と聞くと、多くの人が「相手と対話して、相手の話がどの『モチベーションファクター』に関連しているかを見極める」と答えてくれます。そこで、この演習を行うと、初対面の人同士でもわずか2分間の対話で、ほとんどの人が相手の「モチベーションファクター」を8割方、見極めてくれます。
中には、大きく外してしまう人がいますが、その場合は「特定の話題だけに終始してしまった」「お互い身構えていて本音を引き出せなかった」「固定観念があった」というケースがほとんどです。さまざまな演習方法を試して、もっと簡単に相手の「モチベーションファクター」を見極める方法があることが分かりました。相手が好む色から推定する方法です。
演習で自分の「モチベーションファクター」を見極めていただいた後、自分の好きな色のサインペンで名札用紙に自分の名前を書いてもらいました。色は「黒色」「青色」「緑色」「水色」「黄色」「桃色」「赤色」「茶色」の8色を用意しました。その結果、「モチベーションファクター」と好きな色とは大きな相関があることが分かったのです。
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