「必ず伸びます」は発達障害児の親を追い詰める言葉になる “何もしない”選択もアリ
「きっと秘めた才能があるから」といった周囲の言葉が、発達障害児の親を追い詰める危険な言葉になることがあるようです。
医師の松永正訓(ただし)さんによるルポルタージュ「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(中央公論新社)。同書に登場する、知的障害のある自閉症児は筆者の息子です。息子が幼かった頃、健常児と比べ「あれもできない、これもできない」と眉間にしわを寄せていると、療育施設のスタッフやママ友から、「才能を見つけてあげて」「必ず伸びます」と励まされました。
その言葉について、しばらく考えて気づきました。「必ず伸びます」には「でも、今は伸びていない」、「きっと秘めた才能があるから」には「今は才能が見つかっていない」という意味も含まれるのだと。これらの励ましの言葉は、つらい子育ての活力や希望になることもありますが、一方で、“子どもの今”を否定し、親を追い詰める危険な言葉になることもあります。中には、子どもの今を受け入れられず“才能探し”に必死になってしまう親御さんもいると思います。
ギフテッド・チャイルドを夢見て…
発達障害の人たちの中には、並外れた記憶力を持つ人もいれば、数学やプログラミングに秀でている人もいます。
そのため、わが子が「発達障害」と診断されると、天才児(ギフテッド・チャイルド)になることを夢見て、必死で“温泉掘り”をしてしまう人もいます。また、本人がしたいことよりも、親が「こうなってほしい」と願うことを無理強いしてしまうケースもあります。
私も、息子に対して「絶対に、何か秘めた才能があるはず」「才能を探し当てて伸ばすことが親の愛であり、使命」だと考えていました。書家の金澤翔子さんなど、障害者であり、かつ才能を開花させている人たちをテレビで見ると、「息子にも才能があるのかもしれない」と期待するようになりました。
特に、ノーベル文学賞を受賞した作家・大江健三郎さんの長男で、作曲家の大江光さんがピアノを演奏している姿を見ると、奮い立ってしまいました。光さんは知的障害があり、幼少時から野鳥の声を正確に聞き分けて、名前を言い当てていたそうです。
息子も、カラスの鳴き声を聞いて「ハシブトガラス」「カワラバト」と言い当てるなど、幼少期から耳は良かったので、将来テレビで「お子さんの成功は、お母さんの努力の賜物(たまもの)ですね」と取材を受けている姿を妄想しました。
そこで「息子をピアニストにしよう」と思い、片道1時間半かけて、有名なピアノ教室に通わせることにしたのです。
私も、発達障害と軽度知的障害があります。特別な才能は、自分ではないと思います。趣味は、1人カラオケと、塗り絵と、陶芸などです。カラオケでは、普通で、96点、一番よい時で、一位で、100点がとれる事があります。塗り絵は、人様から、上手いし、世界観かあるとは、言われます。陶芸は、障害者枠の教室にて、習っていて、毎年、作品展に、作品を出し、作品を買っていただける事も、多いです。自分の好きな事を楽しんで、できたり、ライフワークにできると、いいのではないかと思います。また、資格としては、通信講座で取得した、メンタル心理カウンセラー資格と、上級心理カウンセラー資格があります。
子を持つ人にやってほしいこと…あらゆる分野の事柄を見聞きする、それで何に興味持つか?懸命になるか?好き嫌いは何?…あげればキリが無い。
その子自身の生涯を親のエゴで絞らない、将来どうなるか?は「開けてビックリ玉手箱」の心持ちで…だいたい「○○やるなんて許さない!」とか言ってる親は大概…子の気持ちを無視して、親自身の世間体を気にしてそう言うんでしょう?法律に則ったきちんとした「何か」をやりたいと言うのを突っぱねるなど、見苦しい!いい加減…そんな親見たくないけど。