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「3年A組」「向かいのバズる家族」…“ネット”を軸に据えたドラマが急増している理由

リアルでも、リアルでなくてもたたかれる

 ただ、ネット上のことに限らず、現実に起きている社会問題をドラマの軸に据えることは、放送するテレビ局にとってリスキー。他の作品以上に丁寧な取材が求められるとともに、「『リアルすぎる』または『リアリティーがない』とたたかれやすい」「まだ、傷が癒えていない被害者が多く、さらに傷つけてしまう」などの危険性があるものです。

 もちろん、リスクばかりではなく、「3年A組」のように「タイムリーなテーマの分、当たればデカイ」のも事実。それでも、刑事や弁護士が主人公の無難な事件解決ドラマに走るスタッフが多い中、リスク覚悟でネットを軸に据えた作品に挑んでいるだけでも、称賛に値するのではないでしょうか。

「3年A組」のヒットを受けて、今年の下半期以降、ネットを軸に据えたドラマがますます増えていくでしょう。

(コラムニスト、テレビ解説者 木村隆志)

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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