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100均ハンコはOKなのに…役所などの届け出で「シヤチハタ」が不可とされる理由

「不可」と言われても「大変ありがたい」

 シヤチハタ(名古屋市西区)の広報担当者に聞きました。

Q.公的申請の書類に「シヤチハタ不可」とあるものが多いです。

担当者「シヤチハタのネーム印は、印面の素材にゴムを使用しています。各市区町村が定める『印鑑条例』では、ゴム印など変形しやすいものは印鑑登録できないことになっています。弊社でも発売当初から、『印鑑証明には使用しないでください』とうたっています」

Q.印鑑登録以外でも不可とされる場合があります。

担当者「やはり、ゴム印だからだと思います」

Q.同じ仕組みのゴム印は他社製もあるのに、「シヤチハタ不可」と言われるのをどのように思いますか。

担当者「浸透印の代名詞となっていることは、大変ありがたい話です。『シヤチハタ製浸透印は不可』という意味で使っていただけるなら、ずっと言ってほしいと思っています」

Q.ちなみに、本当の商品名は「ネーム9」ですね。

担当者「商品に“shachihata”と入っていたので、『シヤチハタ』と呼ばれるようになったのだと思います」

Q.名前の由来は。「ヤ」が大文字なのは、なぜですか。

担当者「商標登録をする際、日の丸を商標にしようとしましたが、国旗を商標に使ってはいけないと指摘を受け、地元名古屋のシンボルでもある名古屋城の鯱(シャチ)を日の丸の中に収め、『鯱旗印(しゃちはたじるし)』としたのが始まりです。『ヤ』を大きくしたのは、社名ブランドとして認知されやすいよう、また、文字のバランスを考慮してのことです」

(オトナンサー編集部)

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牧野和夫(まきの・かずお)

弁護士(日・米ミシガン州)・弁理士

1981年早稲田大学法学部卒、1991年ジョージタウン大学ロースクール法学修士号、1992年米ミシガン州弁護士登録、2006年弁護士・弁理士登録。いすゞ自動車課長・審議役、アップルコンピュータ法務部長、Business Software Alliance(BSA)日本代表事務局長、内閣司法制度改革推進本部法曹養成検討会委員、国士舘大学法学部教授、尚美学園大学大学院客員教授、東京理科大学大学院客員教授を歴任し、現在に至る。専門は国際取引法、知的財産権、ライセンス契約、デジタルコンテンツ、インターネット法、企業法務、製造物責任、IT法務全般、個人情報保護法、法務・知財戦略、一般民事・刑事。

コメント

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5件のコメント

  1. 「シヤチハタ」が不可の理由が、理由になっていない。(昔っから、同じ理由を聞いている)
    「印影が変形」とは、押し方により大きく変わるのか、使い続けていると経年変化で変わるのか?何がいけないのかがわからない。
    また、印影が多少変わったとしても、いちいち銀行印のように届けてある印影と照合するわけではないのだから、別に使ってもいいんじゃない?
    さらに、三文判ならば手元に印影の違うもの、何個かあるよ。いつも同じ印影を使っているわけではないのに、今まで提出書類を受付拒否されたことなどない。
    シャチハタ不可とは、単なる慣習で、理由も慣例になっているだけじゃない?
    意味ないよ!こんなの。

    • 慣習ならそれはそれで有効なのだ、勉強してね。

      民法第92条(任意規定と異なる慣習)の条文

      法令中の公の秩序に関しない規定と異なる慣習がある場合において、法律行為の当事者がその慣習による意思を有しているものと認められるときは、その慣習に従う。

  2. 本人確認のために、だれが押しても同じ三文判はOK、シャチハタはNG。筆跡鑑定すれば特定できるサインはグレー。ハンコがセキュリティとして有効だったのは大昔の話。今じゃ形骸化した障害にしかなっていない。

  3. その慣習(シャチハタ不可)が意味のないものなんでは?シャチハタに印肉つければ良し、ということね。

  4. シャチハタは経年でインクが消えるからだめですと言われた事がある。
    そのときは、シャチハタでも朱肉をつければ大丈夫ですよ、と言われました。