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「前も言ったよね」はNG? 新人教育における“禁句”やコミュニケーションのコツとは

新入社員を迎える準備を始める職場も増えてくる時期です。新人教育や研修で「言ってはいけない」言葉とは。

新人に言ってはいけない禁句とは?
新人に言ってはいけない禁句とは?

 新年度を目前に控え、新入社員を迎える準備を始める職場も増えてくる時期です。近年では、新人教育や研修への不満から、入社後すぐに辞めてしまう新入社員が話題になっており、指導に頭を悩ませる先輩や上司も多いのではないでしょうか。

 ネット上では「『前にも言ったよね?』が一番きつかった」「『私がやるからもういいよ』と言われると心が折れる」「新人への教え方は本当に気を使う」「優しすぎても厳しすぎてもダメだよね」「新人への禁句が知りたい」など、さまざまな声が上がっています。

 新人教育の場における「禁句」や、円滑なコミュニケーションのために意識すべきことについて、キャリアコンサルタントの小野勝弘さんに聞きました。

人格を傷つける言葉はNG

Q.新人指導の際、最も言ってはいけない「禁句」は何でしょうか。

小野さん「相手を否定したり、人格を傷つけたりするような言葉はNGです。指導は『指導する相手』がいてこそ成り立つもの。相手を否定してしまっては、指導の意味がなくなります。

例えば、失敗した部下に対して『お前は何をやらせてもダメだな』といったレッテル貼りをしてしまうケースをよく耳にします。ミスをした部分はすなわち『改善できる伸びしろ』であり、ミスをしたからといって、その新人が何をやらせてもダメかどうかは分かりません。ミスは指摘すべきですが、相手を否定しないような指導を心掛けましょう」

Q.「前にも言ったよね」など、ほかにも新人に言ってしまいそうな言葉があります。適切な言い方はあるのでしょうか。

小野さん「大事なのは『そのフレーズを聞いた新人にどう伝わるか』を考えることです。どういう意図を伝えたいのか考えて、言葉を選びましょう。例えば、新人の指導時によく聞かれるフレーズは、次のように言い換えることができます」

・「前にも言ったよね」「何度目?」→「ここが苦手に見えるけど、あなたはどう思う?」
・「どうしてできないの?」→「どこまでできた?」
・「自分でやるからもういいよ」→「手伝えるところはある?」
・「ここ違ってるよね?」→「確認したよ、ありがとう。ただ、○○をもう一度確認してもらえるとありがたい」

Q.先輩側の「NG態度」もありますか。

小野さん「受容的ではない態度はNGです。先輩の態度は、新人が指摘を受け入れる“場”づくりに影響します。新人を受け入れないような姿勢で接したら、果たして新人は指摘を受け止めてくれるでしょうか。例えば、『忙しいの分かるでしょ?』といった態度は、新人にとって『話しかけづらい先輩』という印象になりやすいのでNGといえます。また、『君ならできると信じている』と言いながら、常に後ろで見ているのも、『言葉と一致しない態度』としてNGと感じる人が多いようです」

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小野勝弘(おの・かつひろ)

キャリアコンサルタント、一般社団法人セルフキャリアデザイン協会代表理事、株式会社ファサディエ EAP事業部 新規事業準備室

1969年東京都生まれ。桐蔭学園工業高等専門学校電気工学科卒業。2001〜2016年までIT系企業に所属。エリアマーケティングツールに携わり、営業・商品企画・事業企画・人材教育・労務管理などを経験。企業のホワイト化・健康経営・人事労務は、今後の会社経営に欠かせない重要な領域と考え、「労働者と企業のための人材定着、若者雇用促進による企業の生産性向上」をテーマとする。2016年〜現在は株式会社ファサディエ EAP事業部所属。2018年に一般社団法人セルフキャリアデザイン協会(https://self-cd.or.jp/)を設立し、キャリアコンサルタント、EAPコンサルタントとして活動中。

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