結婚できる人とできない人の差は、容姿や経済力ではない “決断”できるかどうかだ
結婚できる人とできない人の差として最も大きいのは、年齢や容姿ではなく、「結婚を決断できるか、できないか」だと筆者は考えます。

結婚できる人とできない人の差、それはどこにあるのでしょうか。年齢? 容姿? 経済力? 人柄? それらも確かに大切な要因なのですが、それよりも何よりも「結婚を決断できるか、できないか」。ここにかかっているのです。
決断を迫られると負の要因を探す
会員の吉本冴子さん(42歳、仮名)は、お見合い後に交際に入った有吉雅史さん(47歳、仮名)と毎週末デートを重ね、2カ月がたちました。そんなときに、長い間闘病生活をしていた冴子さんの叔母さまが亡くなりました。子どもの頃から近くに住んでいて、冴子さんをわが子のようにかわいがってくださったといいます。第二の母のような存在だったので、冴子さんは深い悲しみに陥りました。
葬儀が終わってから数日後、冴子さんと面談をすると、落ち込んでいた中にも、こんな言葉が返ってきました。
「葬儀の翌日、雅史さんにお会いしたんです。叔母を思い出して思わず泣いてしまったら、すごく優しい言葉をかけていただきました。言葉の一つ一つが心にしみて『本当に優しい人だな。この人の側に一生いたいな』と思いました」
それならば、私も仲人として、精いっぱいのバックアップをしたいと考えました。
そこで、有吉さんの相談室に連絡を入れ、この話をして、「彼が今、冴子さんに対してどんな気持ちでいるのか」「結婚に向かう意思があるのか」を確認していただくことにしました。
それから数日後、有吉さんの相談室のお仲人さんから、連絡が来ました。
「吉本さんとは、とても良いお付き合いをさせていただいているようです。有吉も、吉本さんには好感を持っています。ですが、吉本さんの年齢が42歳ということにどうも引っかかっているようです。有吉は一人っ子なので、ご両親に孫の顔を見せてあげたいそうです。42歳という年齢ですと、子どもを授かるのは正直厳しいですよね」
また、先方の仲人さんは、こんなこともおっしゃいました。
「有吉は年収もあるので(1100万円)、30代の女性からもお申し込みが来ているんですよ。もちろん今は、吉本さんと良いお付き合いをさせていただいているので、他のお見合いはしていませんが」
この話を聞いているうちに、私は大きなため息が出てきました。
42歳という年齢は最初から知っていて、お見合いをしたはずです。そして、お付き合いをスタートさせた。恋愛の場合、お付き合いするようになってから年収や年齢といった相手の情報が分かることがあります。しかし、お見合いは条件ありきの出会いなのです。
何を今さら、年齢で結婚を躊躇(ちゅうちょ)しているのか。結婚を迷っていて決断ができないのなら、悲しみの中にいる冴子さんに優しい言葉をかけるのは、かえって罪作りではないでしょうか。
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