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子どもが褒められたとき、親が「謙遜」することは是か非か 子育ての専門家が解説

褒め言葉を素直に受け入れる

 この世に生を受けて、まだ数年しかたっていない子どもは、大人のコミュニケーションにおける謙遜の文化を理解できません。そのため、親が発した「家ではいつもわがまま」「外面がいいだけ」などの言葉を真に受けてしまいます。

 目の前で、大好きな親から否定されれば、子どもは深く傷つきます。そうした経験から「自分には価値がない」と思うようになり、自己否定の思考回路が形成されてしまうこともあるでしょう。

 他人から子どもを褒められた時、親が意識すべきことは「褒め言葉を素直に受け入れる」ことです。つい、謙遜の言動や態度を取ってしまいがちですが、「わが子を褒めてもらえた」ことに対する感謝と喜びの気持ちを表すよう意識してみてください。

 子どもを褒められた親が喜ぶ姿や、「ありがとうございます。うれしいです!」というポジティブな言葉は、きっと子どもの心に響きます。子ども自身が自分に自信を持つきっかけとなり、自己肯定感を育むことにつながるはずです。

 他人に、わが子を否定された経験のある親もいるかもしれません。そのような時も、一緒になって子どもを否定するのではなく、親だけは常に「子どもの一番の応援団」であり続け、認めてあげることが大切です。

 他人と比べて劣るところがあっても、子ども自身が他者と自らを比較することなく「自分のことが好き」「自分は生きている価値がある」という思いを持ち続けられることは、長い人生で自分の身に起こるさまざまな困難に立ち向かい、切り開いていくための大きな力になるはずです。

(文/構成・オトナンサー編集部)

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立石美津子(たていし・みつこ)

子育て本著者・講演家

20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。著書は「1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ」「はずれ先生にあたったとき読む本」「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」など多数。ノンフィクション「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)。

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