暑い夏の“弁当対策”どうしてる? 傷ませない&菌を防いでおいしさキープする方法【管理栄養士が監修】
暑い夏の“弁当対策”とは? 避けたいNG食材や、傷みにくいおかずなどを管理栄養士が解説してくれました。

7月に入り、全国的に猛暑日に迫るような真夏日が続いています。そんな中、学校や職場に弁当を持っている人も多いと思います。夏場の弁当は、衛生面への配慮が欠かせません。朝作った弁当が、昼ご飯の時間にはすでに異臭が……なんていう経験もした人がいるかもしれません。「菌の繁殖を防ぐには、ちょっとした工夫が大切です」と教えてくれたのは、管理栄養士の浜本千恵さん。夏場のお弁当作りで気をつけたいポイントと、傷みにくいおすすめのお弁当おかずを教えてもらいました。
生野菜、半熟卵、煮物はNG
Q.夏のお弁当作りで気をつけることを教えてください。
浜本さん「暑い日にお弁当を傷ませないためには、とにかく、菌を『入れない』『増やさない』ことです。調理前にしっかり手を洗って、菌の侵入を防ぐのは大前提です。その上で、ご飯やおかずは、よく加熱してしっかり冷ますこと、そして水分を減らすことを徹底しましょう。温かい&水分が多いと、菌が繁殖しやすい環境になってしまいます」
Q.夏場に避けた方がよいおかずやNG食材はありますか?
浜本さん「代表的なのは、生野菜や半熟卵、汁気の残った煮物などです。レタスなどの水分が多い野菜を、生のまま入れるのは避けた方がよいですね。ミニトマトはOKですが、ヘタに菌がつきやすいので、ヘタを取って、水分が出ないよう切らずに入れましょう。半熟卵は絶対にNGです。卵を入れたいのであれば、しっかり加熱してください。また煮物は、味を濃くして汁気をよく切ればOKですが、水分をしっかり取るように気を付けてください」
Q.夏に傷みにくいおすすめのおかずはありますか。
浜本さん「鶏のから揚げなどの揚げ物は、しっかり加熱されるので傷みにくいです。また、殺菌作用のある酸が含まれる梅干しやレモン、酢を活用するのもおすすめです。梅干しは昔からお弁当の定番ですが、梅干しをのせたご飯のまわりだけは何時間おいても傷みにくいといわれています。その他、味が濃いものは、水分が少なければ比較的傷みにくいと思います。
お酢は加熱すれば酸味がとぶので、お弁当用の煮物に加えてみてください。私は、鶏肉をしょうゆ、酢、砂糖でよく煮て冷ましたものを、お弁当によく入れます。豚肉または鶏肉に梅肉ペーストをのせ、しそで巻いて焼いたものもおすすめです」
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夏のお弁当は、ほんの少しの工夫でグッと安心、安全になります。「加熱・冷まし・水分カット・酸味の活用」を意識して、暑い日でもおいしく食べられる弁当作りを楽しみましょう。
(オトナンサー編集部)





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