小林麻央さん「闘病ブログ」から何を読み取る? 重病の知り合いにしてはいけない5つのこと
乳がんを公表した小林麻央さんのブログが大きな反響を呼んでいます。読者に情報発信し、読者の応援に支えられている小林さんですが、重い病気と闘う人、そしてその周囲の人とのコミュニケーションはどうあるべきでしょうか。
乳がん闘病中で、がんが「ステージ4」であることを公表したフリーアナウンサー、小林麻央さんのブログ「KOKORO.」が大きな反響を呼んでいます。
自然体でありながら、自分自身を俯瞰(ふかん)した文章は読む人の心を打ち、また、がんという病気の恐ろしさを伝える非常に勇気ある発信だと思います。
小林さんはブログというツールを通して、自らの病気や闘病生活について情報発信し、読者と積極的にコミュニケーションを取る道を選んだと言えるのではないでしょうか。そうした読者の応援が小林さんの力になっているように感じます。
小林さんの一日も早い回復を願うばかりです。
今回は重い病と闘う人と、それを見守る人とのコミュニケーションのあり方について、ファイナンシャルプランナー(FP)、「生命保険のプロ」として10年以上にわたり、多くの人に接してきた筆者が考えます。
行動を促すような“助言”は禁物
1.過剰な心配は禁物
まず、当たり前のことですが、一番心配をしているのは病気をしている本人であって、周りではありません。
実際、病気と闘っている方の多くは「感情過多で来られても困る」と話します。「根拠なく大丈夫と言うがこの病気について何を知っているのか」「大丈夫でないから入院している」「『絶対諦めるな』と励ましてくれるのはありがたいが別に諦めていない」など。こうしたやり取りに付き合うのは、「疲れる」以外の何ものでもないようです。
2.余計な情報を入れない
「この病気には◯◯が効くらしい」「ウソみたいにガンが消えた水がある」など、ネットの情報を真に受けて話をする人が依然、多いように思われます。
こうした情報だけならまだ、「ありがとう」と流すこともできますが、「〇〇病院に権威がいる」など具体的な行動を促すような“助言”は考えものです。
お客様や知人から「友人(や親戚)ががんで余命宣告されたのだけど、〇〇がんの権威はいないか」などの依頼を受けることがあります。そこで、「ご本人は希望されているのですか」と聞くと、ただのお節介ということが多くあります。
実際、ほかの病院で診察やセカンドオピニオンを受けることは、口で言うほど簡単ではありません。
予約しても2週間以上待たされることはザラですが、差し迫った危機と闘う人の2週間は、健康な人の数年分にあたります。本人が望んでいるのであれば、最大限協力すべきですが周りから言うことではないでしょう。
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