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40歳過ぎたら要注意! 「卵巣がん」の症状や治療法とは

卵巣がんの進行度とその治療

進行度

 進行度はステージで表され、「I」~「IV」の4段階から、「Ia」などにさらに細かく分類されます。ここでは、5つのステージについて解説します。

5年生存率は全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(集計は2015年12月)による。対象は2003~2005年の卵巣がん患者

治療法

 治療の基本は「手術(外科治療)」と「化学療法(抗がん剤治療)」の組み合わせです。化学治療が必要となるのは、卵巣がんは初期症状に気が付きにくく、見つかった時には既に転移していることが多いこと、また、早期でも再発の可能性が高いケースが多いためです。

・手術(外科治療)

 卵巣がんの場合、卵巣だけを取り除けばいいというものではありません。原則、卵巣と卵管に加え、子宮、大網(たいもう:胃の下にぶら下がる脂肪組織で、卵巣がんが転移しやすい)を切り取ります。がんの広がりなどによっては、リンパ節や大腸、小腸、脾臓まで切除の対象となります。

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冬城高久(ふゆき・たかひさ)

医療法人社団 冬城産婦人科医院理事長・院長

山口大学医学部卒業。慶應義塾大学産婦人科学教室入局後、慶應義塾大学病院ほか複数で勤務する。2003年に冬城産婦人科医院院長に就任、2012年から同院理事長を兼務。丁寧で的確な診療が人気で、各メディアでも活躍している。日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本女性医学会認定医、玉川産婦人医会会長、慶應義塾大学医学部客員講師。冬城産婦人科医院(http://www.fuyukilc.or.jp/)。

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