家の前に急病人の女性が倒れていた体験を漫画化 必死で看病していたら“化粧ポーチ”が…
急病人を看病した経験を描いた漫画が話題に。自宅を出た途端、道路に女性が倒れているのを発見した主人公ですが…。

急病人を看病した経験を描いた漫画「家を出たら人が倒れてた話」がSNS上で話題となっています。自宅を出た途端、道路に女性が倒れているのを発見した主人公。救急車が来るまで必死に女性に呼びかけ、看病をしますが…という内容で「おばさんが無事で何より」「(主人公の)行動が予想外だった」「家を出てすぐ倒れている人を発見するとは」「面白かった」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
何もできない自分が嫌だったのかも…
この漫画を描いたのは、さやまの日常(ペンネーム)さん(23)です。普段は別の仕事をしながら、エッセイ漫画を描いています。描いた作品はインスタグラム上に投稿しています。
Q.漫画を描き始めたのはいつ頃からですか。
さやまさん「本格的に描こうと思い始めたのは、今年7月からです」
Q.なぜこのお話を漫画にされたのですか。
さやまさん「なかなか珍しい体験をしたので、誰かに伝えたいと思ったのがきっかけです」
Q.このお話はいつ頃の出来事ですか。過去に救命措置などの経験はありましたか。
さやまさん「ちょうど2年前の話です。救命措置に関しては、車の免許を取得する際の講習や前職の研修で経験しただけです」
Q.「本気の善意」がユニーク、かつ素晴らしいと感じたのですが、なぜこのような行動を思いつかれたのですか。
さやまさん「実際に倒れている方を目の前にすると、何をしていいか全く分かりませんでした。自分にできることを必死に考えたのですが、『布団をかけて寒くないようにする』くらいしか思いつかなかったです(笑)何もできない無力感だけで終わるのが嫌だったのだと思います。
この漫画を見ていただいている方に『ふざけたり、悪意があってやったわけではない』ということを伝えたかったのですが、『本気の善意』という言葉しか思いつかなかったので、そのまま書きました(笑)救急車待ちの時もどうしていいか分からず、ただただ、おばさんの近くにいました。おばさんが『ごめんなさいね』と言ってきたので、『大丈夫ですよー!』と返した記憶はあります」
Q.その後はいかがでしたか。
さやまさん「おばさんは無事運ばれていきましたが、救急隊員の方が私の化粧ポーチまで持って行ってしまったので、それから3日間ほどすっぴんで過ごしました。その後、おばさんからということで、救急隊員の方がお菓子と一緒にポーチを持ってきてくれました。その時は3日間すっぴんで過ごしたことを忘れ、最高にハッピーな気持ちになりました」
Q.読者からどのような意見が寄せられていますか。
さやまさん「『毎日楽しみにしてます』『面白いです』『じわじわくる』などのコメントを頂くことが多いです。正直、とてもうれしいです」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
さやまさん「今は日常の合間に漫画を描くことで精いっぱいなので、特に何も考えてないです。『多くの人の、その日の楽しみの一つになる』ことが目標です」
(報道チーム)
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