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日比谷松本楼「10円カレーチャリティ」あす開催 累計来場10万人超のイベント、その歴史とは?

毎年9月25日に行われる恒例行事「10円カレーチャリティ」が、今年も東京・日比谷公園内のレストラン「日比谷松本楼」で開催されます。

10円で提供される「ハイカラビーフカレー」(日比谷松本楼提供)
10円で提供される「ハイカラビーフカレー」(日比谷松本楼提供)

 毎年9月25日に行われる恒例行事「10円カレーチャリティ」が、今年も日比谷公園(東京都港区)内のレストラン「日比谷松本楼」で開催されます。募金に協力した先着1500人に、普段は1000円近くで提供しているカレーを“10円”で提供します。毎年、多くの人が1時間近く並んで食べるなど、好評な行事が始まったきっかけとは何でしょうか。

きっかけは「激励への感謝」

 日比谷松本楼は、1903年の日比谷公園誕生と同時にオープンした老舗レストランです。日露戦争の祝賀会が開かれたり、中国の革命家・孫文が訪れたりするなど、政治的な施設としてもたびたび利用されてきました。しかし、1971年に過激派の放火で焼失。再建後、「10円カレーチャリティ」が始まりました。

 今年で46回目を迎えるこの行事について、日比谷松本楼の広報担当者に聞きました。

Q.「10円カレーチャリティ」が始まるきっかけとなった出来事は。

担当者「1971年11月に日比谷松本楼が放火された事件です。沖縄返還協定締結反対派の学生デモ隊が日比谷公園に集まり、一部の過激派が機動隊と衝突した時に放火され、全焼したのです」

Q.焼失後、どのような反響がありましたか。

担当者「全国各地から、『ぜひ再建してほしい』と励ましの手紙が多数届きました。在京新聞社にも、再建を求める動きをたびたび報道してもらい、多くの人に知ってもらうきっかけになりました。多くの励ましの声を受けて、2代目社長である小坂光雄が、金融機関から支援を取り付けるために駆け回り、再建にこぎつけました」

Q.再オープンはいつですか。

担当者「焼失から2年後の1973年9月25日です。この時から、数多くの励ましの声への感謝を込めた記念行事として『10円カレーチャリティ』を始め、現在も続いています」

Q.当日は、どのようなカレーを提供しているのですか。

担当者「『ハイカラビーフカレー』です。創業当初から提供している日比谷松本楼の代表的なメニューです。通常は980円(税別)で提供しています」

Q.カレーのこだわりは。

担当者「完成まで4日かけて作ります。材料は牛肉やタマネギなどです。じっくりと煮込んで作るため、でき上がったカレーは、タマネギが少し原形をとどめる程度で、牛肉のみ形が分かります」

Q.当日は、普段以上ににぎわいますか。

担当者「毎年、開場となる午前11時前には、日比谷松本楼の外まで多くの皆さんが並ばれます。ほとんどの人は、当日午前7時以降に並びますが、まれに前日から並ぶ人もいらっしゃいます。毎年来られるリピーターもいます」

Q.当日の流れを教えてください。

担当者「まず、日比谷松本楼の入り口で募金箱に10円を入れてもらいます。その後、レストラン内でカレーを食べる仕組みです。10円を受け取るのは、『無料では、お客さまとしてもてなすことにならない』という趣旨もあります」

Q.昨年の来場者数と寄付金の額が一致しませんが、10円以上支払う人もいるのですか。

担当者「10円を寄付する人もいれば、1000円を寄付する人もいます。前回のお1人あたりの平均寄付額は195円でした。最低10円をお願いしていますが、10円以上の人が多くいらっしゃいます」

Q.今回の寄付金は、何に使われるのですか。

担当者「2018年7月の西日本豪雨の被災地支援や、北海道胆振(いぶり)東部地震の被災地支援のため、日本赤十字社に寄付します。例年は日本ユニセフ協会を通じて国連児童基金に寄付していますが、東日本大震災など大きな自然災害が発生した年には、日本赤十字社を通じて被災地の支援に充てています」

 昨年は1856人が来場し、36万2760円の寄付金が集まりました。これに日比谷松本楼の社員らが出し合ったお金20万円を合わせて、ユニセフに寄付しました。初回からの累計では、10万1361人が来場し、寄付の合計は2261万7467円に達しているとのことです。

(報道チーム)

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