吐き気が…重い“つわり”に悩んだ経験を漫画に 「気合いじゃ乗り切れない」訴えに共感の声
つわりに悩まされた経験を描いた漫画が話題に。以前から「つわりはつらい」と聞いていた女性。妊娠した当初は、精神力で乗り切れると考えていましたが…。

つわりに悩まされた経験を描いた漫画「つわりとは」がSNS上で話題となっています。以前から「つわりはつらい」と聞いていた女性。妊娠した当初は、精神力で乗り切れると考えていましたが症状は予想以上に重く…という内容で、「この漫画で元気をもらえた」「私も毎日、吐き気と戦っている」「出産よりつわりの方がつらかった」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
つらくても、仕事しなければならず…
この漫画を描いたのは、イラストレーターの大貫ミキエ(ペンネーム)さんです。インスタグラムとブログで漫画を定期的に発表しています。夫とのお笑いコンビ「夫婦のじかん」で芸人としても活動しています。現在、0歳の男の子がいます。
Q.いつ頃から漫画を描き始めましたか。
大貫さん「小学生の頃、さくらももこさんの漫画を読んだのがきっかけで描き始めました。その後、大学卒業時、芸人か漫画家のいずれかになりたいと思い、本格的に漫画を描き始めました。
漫画の賞を頂いたり、編集担当の方が付いたりして漫画家デビューを目指していました。しかし、同時並行の芸人の仕事も忙しくなり、漫画の方はお休みしていました」
Q.芸人と両立する中で、漫画はいつ描いているのですか。
大貫さん「今は育児もしているため、子どもが寝ている時や、夫が育児をしている時間の隙間(すきま)を見つけて描いています。出産前は、芸人の仕事以外の時間を漫画の創作に充てていました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
大貫さん「もともとメンタルは強い方で、つわりになっても気合いでどうにかなると甘く考えていました。しかし『こんなにキツイのか』というくらい何もできなくなり、気合いや根性ではどうにもならないことがあると初めて痛感しました。
『つわりは病気じゃないから』と軽く思われてつらかったという周りの話も聞き、誰かが詳細につらさを伝えなければと描きました」
Q.つわりに悩まされたのはいつですか。
大貫さん「妊娠2~3カ月の頃です。臨月まで続く人もいると聞いてビクビクしていましたが、平均的な週数で終わりました。しかし、その後は逆流性食道炎や全身のむくみなどが始まるので、本当に妊娠は大変だと感じました」
Q.日によって体調の良い時もありましたか。
大貫さん「つわりの後半は、午前中は元気だったりと、少しずつ体調が良い時間が増えていきました。しかし、少し疲れたりすると、すぐに逆戻りして気持ち悪くなるので、大変でした」
Q.つわりで一番つらかったことは。
大貫さん「体がものすごくしんどい状態でも、仕事をしなければならなかったことです。まだ安定期ではなかったので周りには言えず、しんどさを隠して仕事をしたり、タバコの煙を避けたりしていました」
Q.漫画についてどのような意見が寄せられていますか。
大貫さん「『この漫画を旦那に見せました』『会社の人に見せました』など、共感の声をたくさん頂きました。つわりの時はしんどさを説明する気力もないんですよね」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
大貫さん「旅行やエステ、占いなど、やってみたいけれど実際はどうなんだろうと思っていることを体験して、ルポ漫画を描いてみたいです」
(報道チーム)
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