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「怪談新耳袋Gメン冒険編」Gメンの山口幸彦Pに聞く、撮影の恐怖と面白さ

ドキュメンタリー映画「怪談新耳袋Gメン冒険編 前編・後編」でGメンの一人を務める、キングレコードの山口幸彦プロデューサーにインタビュー。一番怖かった場所や場所選びの苦労などを聞きました。

山口幸彦さん
山口幸彦さん

 木原浩勝さん、中山市朗さんの著書「新耳袋」に登場する心霊スポットなどで突撃取材を敢行したドキュメンタリー映画「怪談新耳袋Gメン冒険編 前編・後編」。同作でGメンの一人を務める、キングレコードの山口幸彦プロデューサーに単独インタビューを行い、一番怖かった場所や場所選びの苦労、撮影の楽しさなどを聞きました。

映像に修行僧の鈴のような音が…

Q.今回の撮影で一番怖かった場所はどこでしょうか。

山口さん(以下敬称略)「Y峠です。走り屋の峠なんですよ。ガンガン走り屋が来ているので、ひかれるのではないかという怖さがありました(笑)そういう恐怖は置いておき、後編の最後に行った山ですね。夜に廃墟のような山小屋で、僕らだけだったんですよね。撮った映像を見たら修行僧が鳴らすような鈴の音が入っていました。仮に修行僧がいたとしても怖いです」

Q.場所選びは苦労されますか。

山口「『新耳袋』に出てくる全ての場所に行けたらよいのですが、無理なので調べながら、その中で心霊現象のいわれを調べ、面白そうなところで選んでいます。有名な場所でも、何も出そうにない場所には行かないようにしています」

Q.物理的な恐怖と心霊現象の恐怖はどちらが強いですか。

山口「トンネルの撮影で若いヤンキーがいました。凶暴だったら、何をされるか分かりません。また“非合法”の人たちが何かを廃棄する現場に鉢合わせたら危ないと思います。物理的な恐怖はかなりあります。山小屋の夜は怪談話をしていたのですが、不思議な音はするのに、外に人がいるという感覚はありませんでした。物理的な恐怖を超えるものがありました」

Q.心霊スポットで撮影する面白さを教えてください。

山口「その場で『怖いな』と思い、帰って映像を確認すると何かが撮れていることがあります。本当にあったんだ、という時はワクワクします」

Q.人が怖いものに引かれる理由は何だとお考えですか。

山口「僕は『身近な冒険』だと思います。UFOを探しに宇宙に行くとかではありません。町のお墓に行くみたいな感じです。そんなに無理をしなくても冒険できるんです。そこが魅力だと思っています」

Q.スポットから帰って不思議なことが起きることはありますか。

山口「あまり気にしないですね。帰った後、霊能者に『祟られているから、おはらいに行きなさい』と言われます。行った試しはありませんが(笑)」

 映画「怪談新耳袋Gメン冒険編 前編」は8月25日、「後編」は9月1日から公開。

(エンタメチーム)

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