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暑い夏…炊飯器の「予約」でお米は腐らない? 「保温」は衛生的に大丈夫? 管理栄養士に聞く

暑い日に炊飯器のタイマー予約を利用する場合、庫内の水や米が腐敗するリスクはないのでしょうか。夏場の炊飯器の利用法について、管理栄養士に聞きました。

夏場の炊飯器利用の注意点とは?
夏場の炊飯器利用の注意点とは?

 夏場の炊飯器の使用について先日、SNS上で話題になりました。就寝前や外出前、米を水につけてタイマーをセットする「予約炊飯」を利用している人は多いですが、夏場は炊飯器内の水温が上がるため、雑菌が繁殖するリスクが高いといいます。

 また、「保温」機能の衛生面を気にする声も多く、「水につけたお米を放置するのは怖い」「保温だと菌は死滅するの?」「安全に炊く方法が知りたい」など、さまざまなコメントが寄せられています。

 夏場の炊飯器の衛生管理について、料理研究家で管理栄養士の関口絢子さんに聞きました。

18度以上の水に4時間で腐敗菌

Q.夏場の予約炊飯は、衛生的に問題はないのでしょうか。

関口さん「予約炊飯の場合、夏場は室温も高く、炊飯釜の密閉された庫内では雑菌の増殖が懸念されます。取扱説明書で『予約炊飯は12時間以内』を推奨しているメーカーが多いようですが、実際には、18度以上の水温になると約4時間で腐敗菌の繁殖リスクが高まります」

Q.保温機能についてはどうですか。

関口さん「腐敗菌が生存できるのは60度までです。炊飯器の保温機能は約70度の設定になっているため、基本的にご飯が腐敗する心配はありません。ただ、保温が長時間になると、ご飯の水分が減って黄ばみが出たり、味が落ちたりするため、4~5時間程度で食べ切るようにしてください。

ご飯は時間がたつほど味が落ちるので、多めに炊いた分は早めに保存容器やラップに包み、冷蔵・冷凍保存するのがベストです。冷蔵ご飯の場合は、チャーハンにすると、炊きたてを使うよりおいしく仕上がります」

Q.白米と炊き込みご飯で違いはありますか。

関口さん「白米に限り、保温機能での保存が可能です。一方、炊き込みご飯は水分が多く腐敗しやすいため、保温はせず、早めに冷凍保存してください」

Q.夏場、安全に炊飯器を利用するポイントを教えてください。

関口さん「予約炊飯の場合、水温を上げない工夫をすれば、12時間以内での浸水が可能です。室内が高温になることを考慮し、炊飯の水分を氷に置き換えましょう。例えば3~4時間程度の予約であれば、浸水用の水が冷たくなる程度の氷を入れた後、目盛りに合わせて水を加えてください。

さらに長時間の場合、米の量に合わせた水分量(米1合に水200ミリリットルが目安)の氷を作っておき、水の代わりにその氷を炊飯器に入れて予約しておく方法もあります。また、腐敗を防ぐ効果のある酢を加える方法もお勧めです。米1合に大さじ1/2程度の酢を入れて炊きましょう。それほど酸味は残りません。

なお、炊飯器は内蓋の裏側やふちなどに汚れが残り、細菌の繁殖が起こりやすいため、日頃から掃除をして清潔に保ちましょう」

(ライフスタイルチーム)

関口絢子(せきぐち・あやこ)

料理研究家・管理栄養士・インナービューティースペシャリスト

米国栄養カウンセラー、ヘルスケアプランナー。企業やウェブサイトなどの各種メディアで、レシピやコラム、企画提案などを行う。斬新なアイデアやニーズを捉えた企画が人気を博し、CM用のフードコーディネートやフードスタイリング、商業施設のフードプロデュースなど多岐にわたり活動。「毎日続けられること」をモットーに簡単・おいしい・おしゃれ、かつ美容と健康に直結したレシピを発信。自らの体調不良を食で克服した経験から執筆した著書「キレイになる!フェロモンレシピ」で「食から始めるアンチエイジング」をテーマに、女性が一生輝き続けるための食事法を紹介。セミナーや女性誌の特集で人気を集めている。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/ayako-sekiguchi/)。

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