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わが子の意思に反した「ごめんね」「いいよ」の強要…子どもの気持ちを無視する親が助長する“リスク”とは

「親が自分の気持ちを大切にしてくれた」実体験から学ぶ

 人生のスタート地点である幼少期に、「自分の気持ちを押し殺して、相手の気持ちを優先させる」ことばかりを強いられると、自分の気持ちはいつも後回しにし、自己主張ができない人に育ってしまうかもしれません。

 公園の砂場は、社会を学ぶよい機会、よい場所です。時には、思い通りにならないことも起こるからです。

 子どもは自己中心的でわがままな生き物です。相手の気持ちよりも、自分の気持ちが優先です。それが子どもらしさであり、子どものよいところなのです。そして、「親が自分の気持ちを大切にしてくれた」という実体験を通して、相手の立場や気持ちが分かる人に育っていきます。

「ごめんね」「いいよ」「めでたし、めでたし」で、片付けてしまわないように気を付けたいものですね。

(子育て本著者・講演家 立石美津子)

【画像】「えっ…実は偏食も…?」 これが「発達障害児」にみられることのある行動です(5つ)

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立石美津子(たていし・みつこ)

子育て本著者・講演家

20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。自閉症スペクトラム支援士。著書は「1人でできる子が育つ『テキトー母さん』のすすめ」(日本実業出版社)、「はずれ先生にあたったとき読む本」(青春出版社)、「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」(すばる舎)、「動画でおぼえちゃうドリル 笑えるひらがな」(小学館)など多数。日本医学ジャーナリスト協会賞(2019年度)で大賞を受賞したノンフィクション作品「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(中央公論新社、小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)、Voicy(https://voicy.jp/channel/4272)。

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