子どものオンラインゲーム課金「平均33万円」 学研が調査した中学生600人の“声”も
国民生活センターが3月13日、「子どものオンラインゲーム」に関する注意を呼びかけました。また、「学研教育総合研究所」が中学生600人に「メディア・通信機器の利用」に関する調査を実施し、「アプリに課金したことがあるか」と質問した結果を紹介しています。
国民生活センターが3月13日、「子どもが無断でオンラインゲームに課金してしまったという保護者からの相談」が多く寄せられていると伝えつつ、「契約当事者が小学生・中学生・高校生のオンラインゲームに関する2022年度の相談件数は4024件で、契約購入金額の平均は約33万円と高額です」と「子どものオンラインゲーム」に関する注意を呼びかけました。
また、学研ホールディングス(東京都品川区)の調査・研究機関である「学研教育総合研究所」が、「小学生調査」「中学生調査」の第2弾として、「メディア・通信機器の利用」に関する調査を実施し、結果を紹介しています。
同調査は、2023年10月27日~11月1日にかけて、ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員である小学生・中学生の子どもを持つ20歳〜59歳の保護者を対象に、インターネットで実施。アンケートでは、保護者付き添いのもとで子ども本人が回答し、小学生調査では1200人、中学生調査では600人からの回答を得たということです。
中学生に「家庭内で自由に使える通信機器があるか」を聞いたところ、男子293人、女子289人の計582人が「ある」と回答。582人に「1日にどれくらいの時間を費やしているか」と質問したところ、トップは20.4%の「2時間~3時間未満」でした。次いで、18.7%の「1時間~1時間30分未満」、17.2%の「30分~1時間未満」、16.7%の「1時間30分~2時間未満」という結果でした。
平均時間は1時間59分で、男子が2時間10分、女子が1時間48分だったということです。
中学生600人に、有料でダウンロードできるアプリや定額制のアプリの利用、アプリ内の課金など、「アプリに課金したことがあるか」と質問したところ、「課金したことがある」は38.7%で、「課金したことはない」が61.3%だったということです。
男女別にみると、課金したことがある人の割合は、男子が49.7%で女子が27.7%でした。また、男女・学年別にみると、課金したことがある人の割合は、男子の1年生が55.0%と半数を超える結果になったということです。
課金したことのあるアプリのジャンルでは1位が「ゲーム」で24.3%、2位が「動画・映画」で10.7%、3位が「音楽」で8.8%でした。
アプリに課金したことがあると答えた232人に、保護者とアプリ課金に関するルールを決めているかを聞いたところ、「使ってよい金額を決めている」と「ダウンロードするときは親の許可を得る」が共に34.5%と最も高くなり、続いて「使ってよい時間を決めている」が19.0%、「使ってよい場面を決めている」が18.1%、「親がいつでもスマホをチェックできるようにする」が15.5%、「使ってよいアプリのジャンルを決めている」が12.5%ということでした。
国民生活センターは公式サイトで、保護者へのアドバイスとして「保護者のスマホで遊ばせる場合は、保護者のアカウント(AppleやGoogle)は必ずログオフ」「子どものスマホにクレジットカード情報を入力した際は忘れずに削除」などと紹介。
さらに、「子ども自身が考えて適切にゲームと付き合えるように子どもと一緒に行う対策も重要です。子どもが遊ぶゲームの課金の仕組みを一緒に確認したり、オンラインゲーム課金についてルールを決めたりしましょう」「保護者の古いスマホや子ども専用のスマホで遊ばせる場合は、子ども専用のアカウントを作成し、「ペアレンタルコントロール」機能を利用して保護者が管理しましょう。この機能で課金を承認制に設定できます」「トラブルが生じた場合は、最寄りの消費生活センター等へ相談しましょう」とコメントしています。
(オトナンサー編集部)
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