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戦闘ゲームにハマって成績ダウン…子どもの「ゲーム依存症」、親が夏休みに心得るべきこと

子どもたちには、待ちに待った夏休みですが、この期間中に「ゲーム依存症」になってしまうことが少なくないようです。保護者の心得を専門家に聞きました。

ゲーム依存症について語る墨岡孝院長
ゲーム依存症について語る墨岡孝院長

 7月20日、多くの小中高校で1学期の終業式があり、夏休みが始まりました。子どもたちには待望の長期休暇ですが、期間中にスマートフォンなどのゲームに没頭し、2学期が始まってもその習慣が続いて「ゲーム依存症」になってしまうケースが少なくありません。保護者が注意すべきことは何か、専門家に聞きました。

学校の友達からバーチャルの友達へ

 世界保健機関(WHO)が6月に公表した国際疾病分類改訂版では(1)ゲームの頻度や時間をコントロールできない(2)日常生活でゲームを最優先する(3)生活に支障をきたしてもゲームを続けたりエスカレートしたりする、という3つの状態が1年以上続いた場合、ゲーム依存症の可能性があるとしています。

 ゲーム依存症をはじめとするネット依存の診療に携わる、成城墨岡クリニック(東京都世田谷区)の墨岡孝院長に夏休みの注意点を聞きました。

Q.夏休みにゲーム依存症になる子どもは多いのでしょうか。

墨岡院長「依存症になる子は通年います。夏休みだから突然依存症になる、ということはありませんが、潜在的なゲーム依存の可能性がある『予備群』には注意が必要です。普段からゲームをする時間が長く、生活が不規則になっている子ですね」

Q.夏休みが依存のきっかけになる理由は。

墨岡院長「学校が休みになる一方、仕事などで親の目が届きにくく、自分で時間の管理ができなくなるのが理由の一つです。生活リズムが崩れがちで、余った時間でゲームに没頭してしまいます。現実の学校の友達と会う回数が減って、ゲームを介したバーチャルの友達に関心が向かうことも、依存のきっかけになります」

Q.2学期になったら、治るのでしょうか。

墨岡院長「手を打たないと、ますます悪くなる可能性があります」

Q.具体的な事例を教えてください。

墨岡院長「私立の中高一貫校に通う、現在高校2年の男の子ですが、元々成績は良いほうでした。中学受験に合格し、ご褒美に最初はタブレット端末をもらい、中学2年からスマートフォンを持ち始めました。スポーツも好きだったのですが、昨年の夏休み、部活の合宿でけがをしてしまい、ギプスをしていて出歩くことができなくなりました。

自由になる時間を使ってオンラインの戦闘ゲームにのめり込み、ゲームを通じて知り合った、顔も知らない人たちとチームを作ってゲームを続け、依存状態に。夏休みが終わっても、それが続き、成績も落ちてしまいました。今年の春、治療に見えて今もカウンセリング中です」

Q.子どもをゲーム依存症にしないために、夏休みに親が注意すべきことは。

墨岡院長「改めてルールを作るか、ルールを再確認してください。家族そろって行動を共にする、旅行をするとか、実家に行くとか、家族全体で動く時間を確保することも大切です。夏休みには林間学校もありますが、そこはスマホ持ち込み禁止というところが多いので、それをきっかけにできるとよいですね」

Q.それでも夏休みに依存症になってしまったら。

墨岡院長「なり始めが重要です。早く見つけて、ゲームやスマホの使い方のルールを再確認してください」

Q.早期発見のために留意すべき「サイン」は。

墨岡院長「『ゲームは午後11時まで』と決めていたのに、午前1~2時になるなどすると危険です。夜遅いと朝起きられなくなるので、朝の様子を見るのも大事です。『夏休みだから寝坊しても』と許すと、ずるずるといってしまうことが多いです。

親と一緒にご飯を食べるかどうかもポイントです。部屋にこもって食事がバラバラになったり、家族と話さなくなったりするのは危険な兆候です」

(報道チーム)

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