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40度の中、熱中症予防活動…多治見のマスコット「うながっぱ」を心配する声、なぜ街頭に立つ?

40.7度を記録した岐阜県多治見市の街頭で熱中症予防を呼び掛けるマスコットキャラクターに、「あなたこそ大丈夫なの?」と心配する声が上がっています。

熱中症予防を呼び掛ける「うながっぱ」君(「ようこそ多治見へ!UNAGAPPA」ホームページより)
熱中症予防を呼び掛ける「うながっぱ」君(「ようこそ多治見へ!UNAGAPPA」ホームページより)

 国内で5年ぶりに最高気温40度超を記録した岐阜県多治見市で、熱中症予防を街頭で呼び掛けるマスコットキャラクターがいます。

 着ぐるみで頑張る姿に、SNS上では「あなたこそ熱中症、大丈夫なの?」「中の人が蒸し焼きになっちゃう」「ちゃんと休憩取れてるならいいけど」と心配する声が上がっています。猛暑をきっかけに生まれたというこのキャラクターと、猛暑の中で稼働した経緯について、多治見市の担当者に聞きました。

「熱中症予防PR大使」にも任命

 話題となっているのは、多治見市のマスコットキャラクター「うながっぱ」君です。

 多治見市産業観光課の担当者によると、同市で当時の国内最高気温40.9度を記録した2007年8月16日、「この暑さにあやかって、まちをアツく元気にしよう!」と登場。同市には「皿を割られたかっぱ様」の伝説があり、名物のウナギを食べたかっぱ様が「うながっぱ」になったという説などがあるそうです。

 うながっぱ君は例年、7月下旬~8月に街頭でうちわなどを配り、暑さ対策を呼び掛けていますが、特に気温が高くなると予想される日には、急きょ街頭に立つことがあるといい、同市で全国最高の40.7度を記録した7月18日はJR多治見駅前で活動。猛暑の中で活動する姿がニュースで紹介されると、SNS上で心配する声が上がりました。

Q.7月18日はなぜ、うながっぱ君が登場したのですか。

担当者「最高気温が39~40度になりそうとの予報があり、熱中症への警戒を呼び掛ける啓発活動をしました。うながっぱ君は、日本気象協会から『熱中症予防PR大使』に任命されており、暑さへの注意を広く呼び掛けました」

Q.どのくらいの時間、街頭に立ったのですか。

担当者「休憩を挟みながら、午前中に計30分程度、午後に計1時間程度、熱中症予防を呼び掛けるうちわを配りました」

Q.猛暑の中、着ぐるみ姿で大丈夫なのだろうかという声が上がっています。「中でファンが回っているのでは」と推測する声もあります。

担当者「…うながっぱ君は大丈夫です。熱中症対策も十分考慮して、こまめに休憩を取っていました。啓発活動終了後もとても元気でした」

Q.うながっぱ君の今後の活動予定は。

担当者「多治見市の最高気温の記録『40.9度』にちなみ、『4』と『9』の付く日にJR多治見駅付近で、暑さ対策を呼び掛ける『うながっぱうちわ』を配布します。今年は7月24日~8月24日の計6日間です(7月29日除く)。市内の児童館なども回ります」

 7月18日が猛暑の日だったからこそ、うながっぱ君が登場したというわけです。ちなみに、うながっぱ君のキャラクターデザインは「アンパンマン」でおなじみのやなせたかしさん(1919~2013年)で、やなせさん作詞の「うながっぱパッパソング」という歌もあるそうです。

(報道チーム)

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