競馬のためにパートする妻…「ギャンブル好き」と結婚した人は幸せになれるのか
夫婦のどちらかが「ギャンブル好き」と聞いて不穏な想像をする人は少なくないと思いますが、上手にギャンブルを楽しみながら幸せになっている夫婦もいます。2つの実例です。
「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉があります。「恋人・夫婦仲相談所」所長である私は実際、お金は生活に絶対必要なものであり、お金のトラブルで離婚した夫婦の話をたくさん聞いてきました。浮気癖と並び、浪費癖は離婚原因のトップ3に入ります。ちなみにもう一つはDVです。そして、浪費の理由として「ギャンブル」が浮上します。
どこででも見かけるパチンコ店、競馬、競輪、ボートレース。海外ではオンラインカジノなどもあるようです。確かに近寄りがたい雰囲気で、夫婦げんかの引き金になりそうなジャンルですね。
少し特殊ですが、ギャンブル絡みの夫婦の事例をお伝えします。「夫がパチンコで生活費を全部使ったから悩んでいる」ではなく、幸せになっているカップルもいるということです。
パートをするのは競馬のため
頼子さん(44歳、仮名)は馬を見るのが好きで、競馬場に通っていました。天気がいい日の開放的な競馬場の雰囲気も大好きです。最近は女性も増えていると教えてくれました。
その縁で、夫の隆義さん(48歳、仮名)と出会います。1人で競馬を見ていた頼子さんに、隆義さんが声をかけたのがきっかけです。
頼子さんは馬を見ているだけで、馬券を購入したことはなかったのですが、隆義さんに「どうせ見るなら賭けた方が楽しいよ」と勧められ、馬券を購入するようになります。最初は少額でしたが、よくあるビギナーズラックでハマってしまい、お金を費やすように。2人は馬の話で盛り上がり、お付き合いに至ります。そして3年前に結婚しました。
隆義さんが自営業だったこともあり、頼子さんは仕事を辞めて夫の仕事の経理をするように。しかし、一般的な給料をもらうほどの仕事量ではなく、毎月の収入は少しだけ。働いていた頃の貯金があるとはいえ、それを費やすのは心配です。そこで2人は相談し、夫の会社の仕事がないときに、頼子さんが飲食のパートに出ることになりました。
「年齢も年齢で老後の心配もありますし、2人ともそんなに競馬にお金を費やすことはできません。私が働いた分だけ、2人で競馬を楽しむことにしました。だいたい月7万円くらいかな。負けるときもありますが、勝つときもあります。毎月、何だかんだプラスになっています。2人の唯一の趣味で、毎日楽しい。これからもゆるゆると2人で競馬を楽しみながら仲良くやっていければと思います」
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