一人で解決できない…「悩み」があったら心理カウンセリングへ 受診で得られる効果&場所をカウンセラーが解説
仕事でストレスを感じたり、日常生活で悩み事を抱えている人も多くいると思います。中には一人で解決することができない悩みを抱えている人もいるでしょう。そこで、心理カウンセラーに、心理カウンセリングを受けられる場所や、受診で得られる効果などについて聞きました。

仕事や日常生活で悩んでいる人は多いと思います。中には一人で解決することができない悩みを抱えている人もいるでしょう。「心理カウンセラーに相談したら…」と考えたりもしますが、心理カウンセリングを受けるのは「ハードルが高い」、「どこで受診したらいいのか、分からない」という人もいると思います。そこで、心理カウンセラーの平井綾乃さんに、心理カウンセリングを受けられる場所や、受診で得られる効果などについて聞きました。
オンラインでのカウンセリングもある
Q.心理カウンセリングはどこに行けば相談してもらえるのでしょうか。
平井さん「代表的なところでいうと、心理士の在籍している心療内科や、カウンセラー自身が設立したカウンセリングルームのほか、精神保健福祉センターや保健所などの公的機関に配置される場合もあります。
また、面と向かって相談をするのに抵抗がある方や外出を避けたい方は、オンラインカウンセリングのサービスを利用するのも一つの方法ですね」
Q.心理カウンセリングを受けたほうが良いのはどのような時ですか?
平井さん「一人では解決できない悩みごとがずっと続いていて、精神的もしくは身体的に不調があらわれたときは、悩みを一人で抱える許容量を超えてしまったサインと思っていただくと良いと思います。
不調が目に見えてわかるようになってきたとき、悩みごとそのものよりもさらに本質的な部分に原因があることもあります。
例えば、『うつ症状が続いて困っている』という場合、背景には思考のクセや価値観、本人の性格などが落ち込んだりマイナス思考になりやすい要因を形成している可能性もあります。
このような場合、薬物療法のアプローチとは別にカウンセリングを通じて思考や行動パターンを整理する方法が有効かもしれません。
そこまで深刻で大きな悩みでなくても、なにか気になることや客観的な意見が聞きたい! という場合でも大歓迎です」
Q.心理カウンセリングを受けることによって得られることはなんでしょうか。
平井さん「まずは、ご自身の考え方や価値観・傾向などが客観的に整理できるという点が大きいのではないでしょうか。
ご自身のこれまでや現在置かれている環境、そして毎日を過ごしている日々の状況は、他人から見た視点で初めて大変さに気付くことも多いと思います。
そうした気付きによって相談者自身が考え方や価値観などを見直し、悩みごとを解決に導くケースも実際にありました。
どのようなアプローチでカウンセリングを行うのかはそれぞれのカウンセラーによって異なりますが、相談者に前向きに、主体的に生きられるようにそばでサポートするのが私たちの使命だと思っています」
平井さんによると、カウンセリングは医療のように治療を目的とするものではありませんが、カウンセラーに話を聞いてもらうだけでも、「話せてすっきりした」「今の気持ちをわかってもらえた」など心がすっきりしたと感じる人も多いということです。
悩みや心身の不調が続いている、まわりの人に相談できなくて困っているという人は一度、心理カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
(オトナンサー編集部)
コメント