生活困窮の性的少数者向けシェルター開設へ、支援団体が資金集めスタート 東京・中野に部屋
さまざまな要因からホームレス状態になった、LGBT(性的少数者)を支援する動きが始まりました。

LGBT(性的少数者)特有の事情から貧困に陥ったり、ホームレス状態になったりした人を支援しようと、生活に困窮しているLGBT当事者の支援を続けている複数のNPO、個人、行政、当事者が「LGBTハウジングファーストを考える会・東京」を設立。7月13日、ホームレス状態になったLGBT当事者が利用できる支援ハウス(個室シェルター)の開設を目指してクラウドファンディングをスタートしました。
“ホームレス状態”の当事者が少なくない
考える会によると、「一緒に暮らしていた同性のパートナーから暴力を受け、家を出た」「LGBTという理由で職場で差別され、退職した」などの事情で住まいを失い、ホームレス状態になったか、現在なっているLGBT当事者が少なくないとのこと。NPO法人「ぷれいす東京」が2016年に行った調査では、ゲイ、バイセクシャル男性の5.2%が「住む家をなくしたことがある」と回答しているそうです。
そこで、考える会では、東京都中野区内に個室を借り、そこを「LGBT支援ハウス」として運用することを目指しています。具体的には、複数の相談支援団体と連携し、(1)生活保護など行政サービスへの仲介(2)医療サービスへの仲介(3)住まい探しの手伝い、を実施。支援ハウスの利用は原則として期間限定とし、できるだけ早い段階で安定した住まい(通常の賃貸アパート)へ移行できるようサポートします。
支援ハウス開設の資金募集は、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING by T-SITE」(https://greenfunding.jp/fca/projects/2350)。募集期間は9月30日まで。目標金額は100万円で、ハウスが開設されれば、2018年11月から受け入れを始める予定です。
(報道チーム)
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