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【仕事道具】美容師の「はさみ」1本いくら? カットで何種類使い分ける? プロにいろいろ聞いてみた!

美容師の大事な仕事道具の一つである「はさみ」。「カットによって使い分けるの?」「いくらぐらいするの?」といった素朴な疑問を、美容師に聞いてみました。

美容師が使う「はさみ」のこと、どのくらい知ってる?
美容師が使う「はさみ」のこと、どのくらい知ってる?

 美容師にとってなくてはならない「はさみ」。髪を美しく整えるというプロの技術を支える、大切な仕事道具です。そんな「はさみ」について、「カットによって使い分けるの?」「美容師同士で貸し借りはある?」「毎日メンテナンスが必要なの?」「いくらぐらいするの?」といった疑問を抱いたことはありませんか。美容師の原木佳祐さんに、美容師が使う「はさみ」にまつわる素朴な疑問に答えていただきました。

基本的に「貸し借り」はしない

Q.やはり、美容師は「はさみ」にこだわりがあるものなのでしょうか。

原木さん「そうですね。刃の長さや重量、指をかける位置、形状などは美容師それぞれの感覚の違いがあるので、自分の感覚に合うものを取り入れています。素材はステンレスが中心ですが、硬い素材であるタングステンやチタンなどの商品もあります。カットの方法によって、3種類程度を使い分けるケースが多いです。

また、プロ用のはさみはデザインや形状などが商品によって全く異なるので、基本的に貸し借りはしないのです。はさみが異なると施術のスキルに影響が出てしまうため、まさに“自分だけの商売道具”という感じですね」

Q.はさみのメンテナンスはどのくらいの頻度で行うのですか。

原木さん「基本的な拭き掃除などは毎日行います。あとは月1回程度の頻度で、刃こぼれの確認や切れ味を取り戻すために、はさみを専門の業者に研いでもらう作業があります。はさみを購入した店舗がメンテナンスを受け持ってくれる場合もあります」

Q.はさみは勤務後、いつも家に持ち帰っているのですか。

原木さん「基本的には家に持ち帰ることはせず、はさみやコームを入れる『シザーケース』というかばんに収納しています。ベルトや肩掛けでバッグのように持てるものや、ワゴンなどの上でファイルのように広げられるような形状のものもあります。

プロ用のはさみだと、1本10万円程度するほど高価な上にかなり重いので、むやみに持ち歩くことはしないですね」

* * *

「美容師さんが使う『はさみ』って、もちろん素人が使うものとは違うんだろうけど、どんな違いがあるんだろう」と思ったことがある人もきっと多いはず。一人一人の美容師さんが、それぞれの感覚に合ったはさみを選んで使う……仕事における、非常に繊細な“こだわり”を感じられたのではないでしょうか。

(オトナンサー編集部)

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原木佳祐(はらき・けいすけ)

美容師

美容師、パーソナルカラリスト認定講師、パーソナルカラリスト1級、骨格スタイルアドバイザー1級、色彩診断士。美容院では7年前から骨格診断とパーソナルカラー診断を取り入れ、日本で唯一診断の出来るヘアサロンを確立。 その後、顔タイプアドバイザー1級の資格を取り診断系をコンプリート。現在は表参道の美容院で現役サロンマネージャーとして活躍中。

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