【実はOK】「血糖値が気になる人」も食べていいラーメン3選、糖尿病歴30年の専門医が伝授
血糖値を気にする人の中には「ラーメンは大敵」と考える人も少なくないでしょう。実は、そんな人でも「食べてOK」なラーメンがあるそうで…糖尿病専門医が解説します。
日本人の国民食ともいえる「ラーメン」。しかし、日頃から血糖値を気にする人の中には、「大敵」「大好物だけど我慢している」という人もいるのではないでしょうか。実は、そんな人でも「食べてOK」なラーメンがあるそうです。どんなラーメンなら食べても問題ないのでしょうか。自身も1型糖尿病歴30年で、著書に「血糖値を自力で下げるやり方大全」(フォレスト出版)がある、内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。
油が少ない種類を選んで
Q.そもそも「ラーメン」を食べると、やはり血糖値は大きく上昇してしまうのでしょうか。
市原さん「ラーメン1杯に含まれる糖質量は70~100グラムです。1食あたりの糖質量として、ラーメン自体が“多すぎる”ということはありません。しかし、ラーメンは『早食い』ができてしまう料理です。早食いをすると、食後の血糖値の上昇が大きくなります。
また、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれる野菜などの繊維質が少ないのは問題です。豚骨ラーメンやチャーシュー麺といった脂質の量が多いラーメンだと、脂質がインスリンの効き目を邪魔するので食後の血糖値はより上昇し、高血糖の持続時間も長くなります」
Q.糖尿病の人や、いわゆる“糖尿病予備軍”の人、健康診断で「血糖値が高い」と指摘された人が「食べてOK」のラーメンはありますか。
市原さん「先述の通り、脂質量が多いとそれだけで血糖値が上がってしまうので、できればしょうゆラーメンやみそラーメン、塩ラーメンといった油の少ないものを選びましょう。さらに、ゆっくりとよくかんで食べましょう。
ちなみに、カップラーメンの糖質は50グラム程度なので、普通のラーメンよりは食後の血糖値への影響が少ないです」
Q.血糖値を気にする人が「食べるのを控えるべき」なラーメンの種類は。
市原さん「脂質の量が多いラーメンとして、先述した豚骨ラーメンやチャーシュー麺が挙げられます。チャーシューが多いと脂も多くなるので注意してください。また、ワンタンメンは糖質量がグッと上がるため、避けた方がよいでしょう。
なお、『ラーメン+チャーハン』など炭水化物の重ね食べは厳禁です。ラーメンだけで味わうようにしましょう」
(オトナンサー編集部)
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