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池田エライザ、御子は「試合に参加すらしていない女の子」 「ルームロンダリング」主演

映画「ルームロンダリング」で、ワケあり物件をクリーンな空き部屋に“浄化”する女性を演じる池田エライザさんにインタビュー。役との共通点などを聞きました。

池田エライザさん
池田エライザさん

 女優・池田エライザさんが主演を務める映画「ルームロンダリング」(片桐健滋監督)。いわくつきの部屋から部屋へと引っ越しを繰り返す、八雲御子(池田さん)の仕事は、ワケあり物件に住み込んで事故の履歴を帳消しにし、次の住人を迎えるまでにクリーンな空き部屋へと“浄化”すること。行く先々の部屋で待ち受ける幽霊たちの「お悩み相談」に振り回されるうちに、御子は自分の人生と向き合い…というストーリーです。

 オトナンサー編集部では、池田さんに単独インタビューを実施。演じた役との共通点や、座長として心がけたことなどを聞きました。

自然な気持ちを大事にしたい

Q.脚本を読んだ時の感想をお願いします。

池田さん(以下敬称略)「ちょうど家族と集まっている時に頂きました。予告では、未練タラタラな幽霊たちとのコメディーと感じられるかもしれませんが、監督もおっしゃっているように、『母をたずねて三千里』のようにハートフルな、初めて家族と向き合う少女のお話だなと思いました」

Q.八雲御子と似ているところはありますか。

池田「御子ちゃんとして皆さんと関わっていく中で、自然に動いた気持ちを大事にしたいと思いました。細かい役作りというよりは、御子ちゃんとして与えられた環境の中で、ゆっくりゆっくり、いろいろなことを考えて咀嚼(そしゃく)していけたらと思いました。なので、私とはそんなに違わないと思います」

Q.御子をどのように捉えて演じられましたか。

池田「御子ちゃんには両親がおらず、幼少期に『当たり前』とされている環境を与えられなかった女の子の生活を考えなければいけませんでした。映画では、親がいない、つらい心情を描くことから始まりますが、20歳になり、時間の流れの中で風化されていくものがあるというか、向き合わなくてもよくなっている。それがすごく面白くて、毎日泣かなくても生きていけるよねって。

これまでは、今をしっかり生きていく中で悩みがあるという女の子(の役)が多かったのですが、御子ちゃんは傷つく土俵に立てないというか、試合に参加すらしていない女の子です」

Q.監督の印象をお願いします。

池田「かなり仕事のできる方。ただし、いざ監督という立場から離れたところで話すと、とてもシャイで照れるところがあるんだろうなと思っています。機敏に動ける方ですが、心の中に御子ちゃんみたいな子がいて、人とのコミュニケーションの正解がわからない、不安があるんだろうなと感じられる、ヒューマニズムあふれる方でした」

Q.座長として、何か心がけていたことはありますか。

池田「取材や番宣をさせていただくと、照明部や撮影部の方々の顔がよぎります。映画の賞は、頂いてからどうしたらいいのかわからなくなるし、何となく怯えている部分がありました。でも、受賞できると、映画のスタッフの方々が『俺たちのルームロンダリングが賞を取ったんだって』と目に見える形で恩返しできると初めて感じていて、国境を越えてこの作品が愛され、賞を頂けるのなら本気で取りにいきたいと思いました」

Q.今回、一番楽しんだことはどんなことですか。

池田「日々周りから受け取る言葉の一つ一つに影響されていくこと、それが御子ちゃんをやっていて幸せなことでした。物語の中では、社会的に見たら『小さな一歩』だったかもしれませんが、もしかしたら、御子ちゃんのこれからの人生が幸せな方向に進む分岐点かもしれません。そういうことを考えられる、そういう気持ちになれるのが幸せでした」

Q.ファンの方や映画を楽しみにしている方にひと言をお願いします。

池田「自分が不器用だなと思っている方でも、こじれている分だけ幸せを見つけるタネはたくさんあると思うので、これを見た後、皆さんの心が少しでも穏やかになって、幸せな日々が送れるようになればと思います」

 映画「ルームロンダリング」は7月7日から全国公開。

(エンタメチーム)