「虹色デイズ」飯塚健監督、佐野&中川&高杉&横浜の“仲良し4人組”をどう撮った?
「荒川アンダーザブリッジ」「大人ドロップ」などを手がけ、最新作の「虹色デイズ」が7月6日に公開される飯塚健監督にインタビュー。撮影エピソードなどを聞きました。

映画「荒川アンダーザブリッジ」「大人ドロップ」などを手がけた飯塚健監督の最新作「虹色デイズ」。同作は、いつも一緒にいる仲良し4人組のなっちゃん(佐野玲於さん)、まっつん(中川大志さん)、つよぽん(高杉真宙さん)、恵ちゃん(横浜流星さん)ですが、恋に奥手ななっちゃんが同級生の杏奈(吉川愛さん)に片思いしたことから、彼らの日常に変化が起き始め…という青春映画です。
オトナンサー編集部では、飯塚監督に単独インタビューを実施。4人を魅力的に撮る上で注意したことなどを聞きました。
会話とリハーサルで心を開く
Q.原作で面白いと思ったところはどこでしょうか。
飯塚監督(以下敬称略)「少女漫画なのに男の子が主役で、わちゃわちゃしゃべっているだけなのが珍しいと思いました。特別なことをしなくても、いけそうだなと感じました。(原作で大事にしたのは)4人が4人ともいるから成り立っているところです。その中で、なっちゃんが中心にいること。それを守れば大丈夫だと思いました」
Q.主役4人がとても魅力的に描かれていました。4人を魅力的に撮る上で注意されたことはありますか。
飯塚「演出家として信用してもらうことです。一番難しいんですけど。それができれば、きれいにかっこよく撮れます。相手がベテランであればあるほどそうです。心を開いていないと開いていない顔になってしまいます。じゃあどうやって開いてもらうのか。それは会話であり、リハーサルだと思います」
Q.今回の演出では、どんなことをされましたか。
飯塚「芝居を見て、変だなと思うところを修正していくことくらいですね。要は一つのことにとらわれない、ということだと思います。若い世代だから余計に。セリフは『どう言おう』ではなく、『どう聞こう』だと思うんです。極論、セリフは書いてあるので棒読みでも伝わればいいですが、聞き方でどう心が動いたのかなというのが変わってきます」
Q.佐野さん、中川さん、高杉さん、横浜さん、それぞれの魅力を教えてください。
飯塚「全員、瞬発力があるということです。思いついて、2回くらいテストするとなじみ始めます。そういう対応力、現場力があると思います」
Q.若い人が多い現場でしたが、どんな雰囲気でしたか。
飯塚「自分の現場は、基本いつも明るいので『キャッキャ』していました。1カ月というタイトなスケジュールではありましたが、ワイワイと。でも、もっと短い現場はありますから。『大人ドロップ』は2週間です」
Q.お気に入りのシーンはどこでしょうか。
飯塚「大志と流星の夏休みの歩道橋のシーンですね。とても映画らしいと思います」
Q.オン・オフの切り替えはどのようなことをされていますか。
飯塚「娘と遊ぶこと。あとは筋トレですね。朝起きて毎日やっています」
Q.リフレッシュはどのようなことをされていますか。
飯塚「お風呂に入る時に音楽をかけることです。ロックが一番好きですが、何でも聞きます。そこからヒントがあるかもしれないので」
映画「虹色デイズ」は7月6日から全国公開。
(エンタメチーム)
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