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二日酔いに「ラムネ菓子」が効くって本当!? 「頭がシャキッとする」の声も、医師に聞く

お酒を飲む人の大敵と言える「二日酔い」ですが、SNS上では、「ブドウ糖を多く含む食品を食べると、二日酔いの症状が軽減する」との投稿が広がっています。その代表が「ラムネ菓子」といいますが、本当でしょうか。

ラムネ菓子で二日酔いを軽減できる?
ラムネ菓子で二日酔いを軽減できる?

 お酒を飲み過ぎた翌日は、頭痛や倦怠(けんたい)感などを伴う「二日酔い」が気になるものですが、SNS上では最近、「ブドウ糖を多く含む食品を食べると、二日酔いの症状が軽減する」という報告が相次いでいます。その代表が「ラムネ菓子」。ラムネには、肝機能のエネルギー源であるブドウ糖が多く含まれており、ラムネを食べるとアルコール分解の促進効果が期待されるといいます。

 SNS上では「酒飲みなのでラムネを持ち歩いています」「ブドウ糖を多く含むラムネを食べると頭がシャキッとする」「本当に効果あるの?」など、さまざまな声が上がっています。ラムネなどによってブドウ糖を摂取することは、二日酔いの軽減に効果があるのでしょうか。医師の市原由美江さんに聞きました。

ブドウ糖が低血糖の症状に効く

Q.そもそも、お酒を飲むと頭痛や倦怠感、吐き気などの症状が出るのはなぜでしょうか。

市原さん「アルコールは肝臓で『アセトアルデヒド』に分解され、これが頭痛や吐き気などの症状を引き起こします。日本人には、アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱い人が多く、アセトアルデヒドによる症状が出やすい、つまり、二日酔いになりやすいと言えます。逆に、この酵素の働きが強い人はお酒に強いことになります。

他にも、飲酒による胃酸の逆流や、利尿作用がもたらす脱水傾向が倦怠感や吐き気を生じさせる可能性があります。また、過度の飲酒によって肝臓の糖新生(血糖値が一定になるように肝臓でブドウ糖を作り出す仕組みのこと)が抑制されるので、低血糖になる可能性があり、その症状として倦怠感や頭痛を自覚することがあります」

Q.ラムネ菓子など、ブドウ糖が含まれる食品を摂取すると、二日酔いの症状は軽減されるのでしょうか。

市原さん「低血糖による症状(倦怠感や頭痛である場合が多い)であれば、改善する可能性があります。まずブドウ糖を摂取してみて、症状が改善すれば低血糖による症状であったと判断できるでしょう」

Q.より効果的なブドウ糖の摂取方法はありますか。

市原さん「同じ人でも、お酒の量や食事の取り方によって二日酔いの症状は変わります。食事を取らずにお酒を大量に飲むと、糖新生が抑制されることによる低血糖が起こりやすくなるので、適度な食事を取りながら飲酒をするのがベストです。食事を取らないのであれば、飲酒の合間に甘いお菓子やジュースなどブドウ糖を含むものを摂取するとよいでしょう」

Q.その他、二日酔いを軽減させる方法はありますか。

市原さん「二日酔いは、代謝できないほどのアルコールを摂取することによって起こるので、自分に合った量のお酒を飲むことが第一です。ウコンなどのサプリメントも医学的根拠があるわけではありません。脱水予防に水分摂取を心掛け、適度な食事(糖質)を摂取しつつお酒を楽しみましょう」

(ライフスタイルチーム)

市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック勤務。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。

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