サントリー「ほろよい」シリーズが100種類達成! なぜロングセラーに? 担当者に開発経緯&人気フレーバーを聞く
サントリーが販売する缶チューハイ「ほろよい」の開発経緯や人気のフレーバーについて、同社に聞きました。

サントリー(東京都港区)が2月7日、缶チューハイ「ほろよい」の100種類目の商品となる「ほろよい<ジャスミンライチ>」を発売しました。「ほろよい」は2009年、アルコール度数3%の低アルコール飲料として発売され、人気商品に成長。「カシスとオレンジ」「白ぶどう」といった通年商品だけでなく、「冷やしパイン」「クリームソーダサワー」など、さまざまな期間限定商品も登場しています。
そもそも、なぜ「ほろよい」を開発したのでしょうか。また、どのフレーバーが特に人気なのでしょうか。同社スピリッツカンパニー RTD・LS事業部 RTD部の三枝遼太郎さんに聞きました。
累計43億本を販売
Q.そもそも、「ほろよい」を開発した理由について教えてください。なぜアルコール度数を3%に設定したのでしょうか。
三枝さん「2000年代に若者の酒離れが進んでいたことを踏まえ、『若者たちに気軽にお酒を飲んでほしい』という思いで開発しました。そこで、『心地よく、くつろげる、優しいチューハイ』を目指し、アルコール度数を3%に設定し、飲みやすい味わいに仕上げました。現在、通年商品は『ジャスミンライチ』を含め、16種類です」
Q.「ほろよい」が人気商品に成長したのはなぜでしょうか。考えられる理由や累計の売上本数について、教えてください。
三枝さん「当初の狙いである入門酒としてだけでなく、お酒をよく飲む人も気軽に楽しめる商品として受け入れられ、ユーザーが広がっていったことが理由だと思います。また、お客さまにとって楽しい味を探求し、自由な発想で多彩なフレーバーを展開しているのも魅力の一つなのかもしれません。
結果的に、老若男女を問わず、さまざまな世代の人に親しんでいただけるようになり、年間約2000万人のユーザーを持つロングセラーブランドに成長しました。2009年の発売時から2022年まで、累計で約43億本(250ミリリットル缶換算)を売り上げています」
Q.なぜ100種類のフレーバーを開発できたのでしょうか。
三枝さん「100種類のフレーバーを開発できたのは、『ほろよい』を楽しんでくださる多くのお客さまのおかげです。入れ替わりの激しい缶チューハイ市場で、15年間にわたり多くのフレーバーを開発することができたのは、本当に恵まれていたと思います。
われわれが『ほろよい』の開発で大事にしているのは、多くの人にとって、親しみやすく安心感があり、なおかつ楽しくワクワクするような提案をすることです。『奇をてらい過ぎて際物(一時的にしか話題にならないこと)にならず』『守り過ぎて普通にならず』というバランスを心掛けながら、チーム全員でさまざまなアイデアを検討しています。
また、これだけ多くのフレーバーを次々と開発できるのは、当社が培ってきた開発力に支えられているからです。多彩な原酒と優れたブレンド技術のほか、アルコール飲料と清涼飲料の双方の開発ノウハウなど、さまざまな知見を生かしています」
Q.「ほろよい」の過去の期間限定商品で特に人気のあったフレーバーについて、教えてください。今後、通年商品として再発売する予定はありますか。
三枝さん「不動の1番人気は『冷やしパイン』で、夏の風物詩となっています。同商品は2014年の発売以降、毎年夏に期間限定で販売しています。他には、アレンジレシピも話題になった『クリームソーダサワー』、正月らしいパッケージが特徴の『白桃とオレンジ』、初夏を感じる『甘夏』『夏ライチ』など、多くの人気フレーバーがあります。
いつ再発売になるかはお約束できないのですが、どのフレーバーも可能性があるので、ぜひ楽しみにしていてください」
(オトナンサー編集部)
【1~10位】「冷やしパイン」「カシスとオレンジ」「白ぶどう」…あなたはどの商品が好き? 「ほろよい」の人気フレーバートップ10を大公開!
コメント