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婚活で「結婚不適格者」の女に出会い、人生を狂わされた男たち(上)

婚活で「結婚不適格者」に出会ってしまったがゆえに、人生を狂わされた男性たち――。こうした結婚不適格者の女性が引き起こすトラブルは、「お金」「浮気」「暴力」「モラルハラスメント」の4つに分類されるようです。

結婚不適格者に人生を狂わされた男性たち(写真はイメージ)
結婚不適格者に人生を狂わされた男性たち(写真はイメージ)

「なんで焦って婚活したんだろう。僕は今まで積み上げたものをすべて失いました」

 そんなふうに、婚活トラブルの相談に来る男性が後を絶ちません。例えば、婚活が功を奏し、彼女と結婚することに成功したものの、運悪く彼女が「結婚不適格者」だったので結婚前の収入、貯金、そして両親や友人との関係などを失って途方に暮れるというのが、相談の典型例。婚活で人生を狂わされないためにはどうしたらよいのでしょうか。

 私の相談者(結婚期間0~3年で離婚した20~30代の男女)に対して「はじめから問題がある人だった=性悪説」「結婚生活の中でおかしくなった=性善説」のどちらに該当するか聞き取りしたところ、前者は73%、後者は27%でした。

 性善説の場合、交際期間や結婚期間の途中で、少しずつ2人の足並みがそろわなくなるのですが、どんな相手でも一定の確率で起こりうることです。相手選びの段階や婚活中に将来の危険を察知することは難しいものです。一方で、性悪説の場合は、最初から問題を抱えた相手です。間違った相手を選ばないように、予備知識を得ることが大切です。

 結婚不適格者が引き起こすトラブルは「お金」「浮気」「暴力(の冤罪)」「モラルハラスメント」の4つに分類されます。具体的に見ていきましょう。

カードを使わない理由は自己破産

 まず1つ目の「お金」ですが、自慢げに語ってくれたのは大山英樹さん(32歳会社員)です。

「友達の紹介で知り合った彼女(30歳)はピアノの先生です。教室で教えるのではなく、生徒の家に出向き、レッスンしています」

 彼女は「ケイコ先生」と呼ばれており、生徒の人気は高く「憧れの的」だそうですが、米倉涼子さん似の美貌なので当然といえば当然。清楚で上品、育ちの良さを感じる見た目に英樹さんはたちまち引かれていったそうです。

「カードはついつい使いすぎちゃう。現金払いが一番よ」

 そんなことを口にする彼女に対して英樹さんは「しっかり者」「まじめな子」との印象を持ったとか。しかし、彼女はカードを持たない主義ではなく、本当は「カードを持てない人」。3年前に自己破産をしており、今でもブラックリストに入っているから、過去のカードは利用停止、新規のカードも発行不可だったのですが、当時は何も気付かなかったそうです。

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露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)

行政書士(露木行政書士事務所代表)

1980年12月24日生まれ。いわゆる松坂世代。国学院大学法学部卒。行政書士・ファイナンシャルプランナー(FP)。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化し行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界最大規模に成長させる。他で断られた「相談難民」を積極的に引き受けている。自己破産した相手から慰謝料を回収する、行方不明になった相手に手切れ金を支払わせるなど、数々の難題に取り組み、「不可能を可能」にしてきた。朝日新聞、日本経済新聞、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインで連載を担当。星海社の新人賞(特別賞)を受賞するなど執筆力も高く評価されている。また「情報格差の解消」に熱心で、積極的にメディアに登場。心理学、交渉術、法律に関する著書を数多く出版し「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷、いずれもメタモル出版)「婚活貧乏」(中央公論新社、1万2000部)「みんなの不倫」(宝島社、1万部)など根強い人気がある。仕事では全国を飛び回るなど多忙を極めるが、私生活では30年以上にわたり「田舎暮らし」(神奈川県大磯町)を自ら実践し「ロハス」「地産地消」「食育」の普及に努めている。公式ブログ(https://ameblo.jp/yukihiko55/)。

注)離婚手続きに関して、個別事情を踏まえた離婚手続きや離婚条件に関する法的観点からの助言が必要な場合は弁護士に依頼してください。

各都道府県の弁護士会
https://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/bar_association/whole_country.html

法テラス
https://www.houterasu.or.jp/

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