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「ショックで頭が真っ白」「嫉妬が刺激に」…妻に浮気された“サレ夫”たち、夫婦関係はどう変化?

世間的に注目が集まりやすい“サレ妻”がいる一方で、夫婦関係に詳しい筆者は「妻に浮気をされた“サレ夫”もいる」といいます。2つのケースから見える“サレ夫”たちの実情とは。

「サレ夫」たちの実情とは…
「サレ夫」たちの実情とは…

「サレタガワのブルー」という奇抜なタイトルに引かれ、コミックを読んでみました。妻側の不倫が軸となる物語で、2021年にはドラマ化もされている作品です。ここまで堂々と浮気にいそしむ妻は少数派でしょうが、さまざまな言い訳やアリバイづくりをして、夫以外の男性と逢瀬(おうせ)を続ける妻たちは相当数います。

「浮気するのは男性が多い」というイメージから、“サレ妻”の方に話題が集中しやすいですが、“サレ夫”もいるのです。サレ妻とサレ夫は同等数いるものの、女性の方が「隠す」のがうまいので、発覚しないだけではないかと私は推測しています。

 さて、今回は私の運営する夫婦仲相談所に寄せられた対照的なケースをお伝えします。

「夜の営みが、これまでと違う?」と気付いた夫

 広志さん(当時38歳、仮名)は、同い年の嘉穂さんと、小学生の娘2人の4人家族です。妻とは、月に1度するかしないかというセックスレス夫婦でした。

 ある日、久しぶりにしようとすると、嘉穂さんの反応や声の大きさ、下半身の感じが、いつもと変わっていたといいます。

「いつものしっくりくる感じとはちょっと違っていて、あれ?って思ったんです。それでふと、『女性は男性の“カタチ”によって形状が変わる』ってどこかで読んだのを思い出して、『もしかして』って疑いました。

そうしたら、妻がちょっと前に高校の同窓会に行ったことを思い出して。妻が風呂に入っているときに脱衣場までこっそり携帯を取りに行って、内緒で見ました。パスワードを変えていなかったんで、スルッと見れたんです」

 広志さんはメールをチェックしました。しかし、それらしきものは発見できません。次に広志さんが写真フォルダーを見ると、何と嘉穂さんが下着でセクシーなポーズを撮っている画像が見つかったのです。

「ショックで頭が真っ白になりました。何やってんだって話ですよ。本当に情けなくて…画像をすぐに自分の携帯に送って、証拠を残して妻を問い詰めました。そうしたらあっさり白状。『でも2回だけだから』って。メソメソ泣きながら『もうしない』って言うので、僕も踏みとどまったんですが。

結局、ダブル不倫だったんです。2回だろうが何だろうが不倫ですよね。相手のことは許せないですけど、相手の奥さんから妻が訴えられたら最悪ですし、子どもたちのためにも波風立てない方がいいと思って泣き寝入りです」

 広志さんはざわつく気持ちを抑えながら、家庭では普通に振る舞い、嘉穂さんはそんな広志さんに負い目を感じて、以前のように反抗しなくなったそうです。

「でも、こびを売られているような気がして、何だかしっくり来ないって思ってしまうんです。裏切られて傷ついた気持ちはもうどうしようもないですよね。これから先、こんな気持ちのまま過ごしていくなんて最悪です。おそらく向こうもそう思っているんじゃないでしょうか。もちろん、夜の生活はなくなりました。絶対したくないです」

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三松真由美(みまつ・まゆみ)

恋人・夫婦仲相談所 所長(すずね所長)・執筆家

夫婦仲・恋仲に悩む女性会員1万3000名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティーを展開。セックスレス・ED・女性の性機能に詳しく、性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。20代若者サークルも運営し、未婚世代への結婚アドバイスも好評を呼ぶ。恋愛・夫婦仲コメンテーターとしても活躍中。また、フェムテックの分野で女性を支援する企業「Glad」を創業し、新しいサービスを手掛けている。著書は「夫婦の『幸せ循環』を呼ぶ秘訣」(講談社)「モンスターワイフ」(同)「40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣」(扶桑社)「堂々再婚」(wave出版)など多数。コミック「『君とはもうできない』と言われまして」(KADOKAWA)の監修も手掛ける。恋人・夫婦仲相談所(http://fufunaka.com/)、公式LINEアカウント(https://lin.ee/oTQa13s)、公式note(https://note.com/suzune_16)、Glad(https://www.glad.tech)。

コメント

1件のコメント

  1. そりゃ今どきは主婦とか既婚女性だって自由恋愛が当たり前だし
    結婚後に、旦那以外とした事無い妻なんてほぼ皆無だと思いますよ!?