マッチングアプリに「運命の人」? 結婚相談所に疲れた40代女性が見つけた“想定外”の出会い
いまや一般化したマッチングアプリでの婚活。アプリを通じた「運命の出会い」は本当に存在するのでしょうか。アプリを利用した2人の女性の事例から考えます。

結婚を考えたり、パートナーを見つけたいと思ったりしたとき、マッチングアプリに登録することがもはや一般的になってきました。アプリの特色によって、“ご飯友達”をつくるだけ、デートしてみるだけ、遊び友達をつくるだけ…など目的もさまざまです。
そして、“本気で結婚”を目的としたマッチングアプリもあります。そうしたアプリを通じて、利用者は本当に結婚に至ることができるのでしょうか。
新型コロナが結婚市場の流れも変えた
リクルートブライダル総研が、全国の20~40代の男女を対象に、婚活サービスの利用実態や意識について調査した「婚活実態調査2022」によると、2021年に結婚した割合が最も高かった婚活サービスは「恋活・婚活サイト、アプリ」の40.2%、次いで「結婚相談所」の34.1%でした。なお、2019年の同調査では1位が「結婚相談所」(44.8%)で、2位が「恋活・婚活サイト、アプリ」(32.0%)だったので、コロナ以前と以後で結婚市場においても流れが変わったことが分かります。今や“マッチングアプリ婚”は一般的になっているのです。
埋まらない“結婚願望”の温度差
祐美子さん(38歳、仮名)は2人の子どもがいるシングルマザーです。子どもが中学生と小学校高学年になり、2人だけで留守番ができるようになった頃、「そろそろ彼氏が欲しいな」と思い、マッチングアプリに登録しました。すぐに結婚したいと思っていたわけではなく、自分を女性として見てくれる気の合う男性が見つかればいいな、という軽い気持ちだったそうです。
登録後、男性たちからメッセージが届きます。その中でも誠実そうな、同い年の男性と初デートすることになりました。彼もバツイチで、2人の子どもがいるシングルファーザー。お互いの子育ての話もできるので安心かと思い、お付き合いをスタートしました。
聞けば、彼は元妻が浮気をし、家を出て行ってしまったそうです。小学生の2人の娘を、自分の親の助けを借りながら育てている彼とは話も合いました。荷物を持ってもらったり、タクシーを呼んでくれたりと、久しぶりに女性として扱われることにも喜びを感じていた祐美子さんでしたが、徐々に彼が重くなっていったといいます。
「出会ってすぐ、彼は私のことを子どもたちに話したと言い、自分のことをいつ私の子どもたちに話してくれるのかと聞くようになりました。初めのうちは、そんなに私のことを愛してくれているんだとうれしかったんですが、徐々に重くなってしまって。出会った当初から、私はすぐに結婚するつもりはないと話していて、彼も納得していたはずなんですが…」
毎日大量に届くLINEにも疲れてしまった祐美子さんは、「すぐ結婚できる相手が欲しいなら、私は無理だから別れてほしい」と伝え、2人は終わりを迎えます。
結婚相談所と違って、マッチングアプリはすぐに結婚を望んでいる人ばかりではありません。そこを理解していないとミスマッチな交際に発展します。祐美子さんは、結果的に相手に悪いことをしてしまったと話します。
「結局私は、たまにデートできる都合のいい男性が欲しかっただけなのかなと思います。面倒くさくなってしまって、アプリは削除してしまいました。再婚は、子どもたちがもっと大きくなったらまた考えたいと思います」
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