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「子どもが成人したら離婚」信じて10年…39歳女性の悲惨な結末にみる「こじれ不倫」と「円満不倫」の分かれ道

愛憎渦巻く不倫の世界には、暴露にまで発展しかねない「こじれ不倫」と、“妻公認”のケースすらある「円満不倫」といった対極の形がみられます。この両者の違いはどこにあるのでしょうか。

“こじれ不倫”と“円満不倫”は何が違う?
“こじれ不倫”と“円満不倫”は何が違う?

 芸能人の不倫スキャンダルでは、しばしば不倫相手からの“暴露”があります。「どうして、好きで付き合った人が傷つくような暴露をするんだ?」と思う人もいるでしょう。

「危険な恋愛と分かりつつ不倫する=それだけ相手への愛が深く、いつまでも続く」という方式は成り立ちません。愛情が強いからこそ、うまくいかなければ憎しみに変わって相手を傷付けたくなる「かわいさ余って憎さ100倍」の心理が働くのではないかという説もあります。こうなると、まさに“こじれ不倫”です。

 一方で、一般人の不倫の例ですが、“円満不倫”で末永く継続している話も聞きます。不倫相手に財産を残して死んでいくという話もレアではありません。

“円満不倫”は、たとえ別れを迎えても周囲に暴露したり、配偶者に告げ口したりしない、お金を要求することもしない、立場をわきまえた関係とでもいいましょうか。中には、妻が分かっていて不倫を認めているケースもあります。不倫の世界でも、男女関係は人それぞれです。

小泉今日子さん式「不倫宣言」パターン

 2018年、俳優の小泉今日子さんが、同じく俳優で既婚者(当時)の豊原功補さんとの不倫関係を自ら公表した際には大きな騒動となりました。小泉さんは、直撃する記者に対し「自分の罪は自分で背負って生きていきます」と堂々と答え、その後も公私ともにパートナーとして豊原さんとの関係を続けました。

 豊原さんは2020年に離婚が成立しています。小泉今日子さんの不倫宣言には、豊原さんを尊重しながらも“罪”と表現した不倫の事実に、自分自身で責任を負うという覚悟が感じられます。かたや当時、豊原さんの記者会見にはそういった気概が見られないとバッシングもありました。しかし、小泉さんはその後も豊原さんと関係を続け、離婚が成立した後も婚姻届を出すわけでもなく、自分のペースで関係を続けているようです。

 これは不倫関係がこじれた末の出来事ではなく、成熟した大人の意志の結果であるといえるでしょう。そうではない不倫が公表されるケースはこじれまくります。芸能人の場合は、当事者がネタとしてリークする場合です。一般的には“におわせ暴露”があり、SNSなどでちょこちょこと発表する女性が存在するのは周知の事実です。「親しい友達にだけ秘密を言うね」と言いながら、うわさを自ら広めていく人もいます。

 既婚相手を好きになり、恋愛をしていたにのもかかわらず、なぜ暴露して好きな相手をおとしめるようなことをしてしまうのか。自分だけを愛してほしかったけれど、かなわないから逆襲したのか、実は相手をもて遊んだだけなのか、その真意もまた人それぞれです。

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三松真由美(みまつ・まゆみ)

恋人・夫婦仲相談所 所長(すずね所長)・執筆家

夫婦仲・恋仲に悩む女性会員1万3000名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティーを展開。セックスレス・ED・女性の性機能に詳しく、性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。20代若者サークルも運営し、未婚世代への結婚アドバイスも好評を呼ぶ。恋愛・夫婦仲コメンテーターとしても活躍中。また、フェムテックの分野で女性を支援する企業「Glad」を創業し、新しいサービスを手掛けている。著書は「夫婦の『幸せ循環』を呼ぶ秘訣」(講談社)「モンスターワイフ」(同)「40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣」(扶桑社)「堂々再婚」(wave出版)など多数。コミック「『君とはもうできない』と言われまして」(KADOKAWA)の監修も手掛ける。恋人・夫婦仲相談所(http://fufunaka.com/)、公式note(https://note.com/suzune_16)、Glad(https://www.glad.tech)。LINE登録で「夫婦仲チェックシート」を無料プレゼント(https://fufunaka.com/archives/lp/line)。

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