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大きな耳とふさふさしっぽが魅力の「フェネック」、ペットにすると大変!な「ウラのカオ」衝撃映像

動物園で人気があり、しかも「ペットとして飼いたい」という声もある野生動物の保護を訴える動画「飼育員さんだけが知ってる あのペットのウラのカオ」の第4弾「フェネック」が8月30日、公開されました。

フェネック(WWFジャパンの動画「飼育員さんだけが知ってる あのペットのウラのカオ」より)
フェネック(WWFジャパンの動画「飼育員さんだけが知ってる あのペットのウラのカオ」より)

 コツメカワウソやスナネコといった、動物園で人気があり、しかも「ペットとして飼いたい」という声もある野生動物の保護を訴える動画「飼育員さんだけが知ってる あのペットのウラのカオ」の第4弾「フェネック」が8月30日、公開されました。一見かわいいけれど、ペットとして飼うのは難しく、しかもペット化が絶滅の危機を招いてしまう動物たちについて、「裏の顔」の衝撃映像を見てもらうことで、ペットにするのを考え直してもらう狙いです。

鋭い爪で夜間に巣穴掘り

 公益財団法人「世界自然保護基金(WWF)ジャパン」(東京都港区)が、国内の動物園4園と協力して行っているキャンペーンの一環で、8月9日からネット上で動画を順次公開中です。

 8月30日公開のフェネックは、キツネの仲間で、主に北アフリカの砂漠など乾燥地帯に生息。大きな耳と長いしっぽが特徴で、「砂漠のアイドル」とも呼ばれていますが、絶滅の恐れがあり、輸入が規制されています。

 動画では、鋭い爪で数メートルの深い巣穴を掘る習性があり、夜間に鳴いたり、穴掘り行動をしたりすることや、好奇心旺盛でなんでも口に入れるため、ビニール袋やプラスチックを誤食してしまう恐れがあることなどを紹介。環境の変化が大の苦手で、夏と冬の寒暖差が激しい日本では、24時間365日エアコンをつけて、室温を25度前後に保たないといけないことや、湿度が高いと皮膚の炎症を起こす恐れがあることも説明。最後に、日本向けの密輸事件も起きているとして、「動物を愛するあなただからこそ、ペットにしても幸せにできない動物がいること、知ってください」と呼び掛けています。

 現在、コツメカワウソとショウガラゴ、スローロリスの「ウラのカオ」動画も公開中で、9月6日からはコモンマーモセット、9月13日からスナネコの動画を公開予定。最終的には6種類の動物の「衝撃映像」が視聴可能になります。動画の撮影は、井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)、上野動物園(東京都台東区)、京都市動物園(京都市左京区)、那須どうぶつ王国(栃木県那須町)で行われました。

 WWFジャパンは「野生動物のペット飼育は、『絶滅の危機につながる』『密猟・密輸を招く』『感染症の病原体保有の可能性』『動物福祉の実現が困難』『外来生物のため、在来種に悪影響を与える恐れ』という5つのリスクがあると知ってほしい」と呼び掛けています。

 動画はWWFジャパンのホームページ内特設サイト「飼育員さんだけが知ってる あのペットのウラのカオ」で見ることができます。

(オトナンサー編集部)

【衝撃の事実】フェネックは鋭い爪で”床を掘る”? 「ウラのカオ」を見る

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