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カーテンにボクシングをする男性の影が…女性を住居侵入から守るシステム、レオパレス21

レオパレス21は単身女性を犯罪から守るための防犯施策を発表。シャドーボクシングなどをする男性の影映像をカーテンに投影するユニークな取り組みです。

レオパレス21の「Man on the Curtain」
レオパレス21の「Man on the Curtain」

 レオパレス21は3月、単身女性宅向けの防犯施策「Man on the Curtain(マン・オン・ザ・カーテン)」を発表しました。スマートフォンとプロジェクターを使い、シャドーボクシングなどを行う男性の影映像をカーテンに投影。あたかも男性が部屋に住んでいることを演出するユニークな取り組みです。

 SNS上では「ある映画のシーンを思い出す」などと話題になっていますが、サービス化は未定。今後、女性を狙った住居侵入犯罪の軽減や安全で快適な生活の提供に役立てたいとしています。

ボクシング、素振り映像を投影

「Man on the Curtain」はスマホとプロジェクターをケーブルで結び、スマホで操作を行う仕組みで、男性の影映像は全12種類。ギターの演奏や掃除機をかける動作から、シャドーボクシングやバットを使った素振り、筋トレなどの映像まであります。1つの映像につき30分間連続で再生。影をリアルに見せるため、スクリーン上で男性に実際に体を動かしてもらい撮影を行いました。

 レオパレス21の広告宣伝部・中村景一課長は「Man on the Curtain」の開発について、「東京では約140万人の女性が一人暮らしをしており、世界の都市の中でも一人暮らし女性が多いという点に注目しました。一人暮らしであると悟られないためには、誰かがいると思わせることが重要です。そこで屈強な男性をイメージできる影映像を取り入れました」と話します。

 犯罪心理学者で東京未来大学教授の出口保行さんも「カーテンに男性が映っているだけでも非常に強い犯罪抑止力を発揮します。犯罪を行おうとする者は、動機を形成してもすぐに実行せず慎重に考えます。犯罪者に大きなプレッシャーをかけることで、実行を未然に防げます」と評価します。

 今回の施策はあくまで試験的な取り組みです。レオパレス21は4月6日まで自社サイトで、抽選で5人に「Man on the Curtain」キットをプレゼント。ユーザーの意見やメディアにおける反響などを基に、今後のサービス化を検討していくとしています。

(報道チーム)

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