宮崎県産「完熟きんかん たまたま」って何? 一般的なキンカンと何が違う?
「完熟きんかん たまたま」「完熟きんかん たまたまエクセレント」という名前のキンカンがネット上で話題となっています。一般的なキンカンと何が違うのでしょうか。

苦味があるものが多いことから、主に甘露煮やジャムにして食べられるキンカンですが、生の果実のまま、皮ごと食べられる甘いキンカンもあります。例えば、生産量日本一を誇る宮崎県では、「完熟きんかん たまたま」「完熟きんかん たまたまエクセレント」という名前の甘いキンカンが売られており、ネット上では「面白い」「おいしかった」などの意見があり、話題となっています。
「たまたま」「たまたまエクセレント」は、一般的なキンカンと何が違うのでしょうか。キンカンの販売に力を入れている、JA日向(宮崎県日向市)営農販売部の担当者に聞きました。
樹上で完熟したキンカン
Q.そもそも、「完熟きんかん たまたま」「完熟きんかん たまたまエクセレント」はどのようなブランドなのでしょうか。一般的なキンカンと何が違うのでしょうか。
担当者「『完熟きんかん たまたま』『完熟きんかん たまたまエクセレント』は、宮崎県が定めたブランドです。販売には、『加工用ではなく、生食での用途を目的とし、ハウス栽培で花の満開から210日以上経過し、樹上で完熟させたもの』という基準を満たす必要があり、JA日向も、その基準に沿って栽培、選果を行っています。たまたまと、たまたまエクセレントの具体的な基準は、次の通りです。
【完熟きんかん たまたま】
糖度16度以上、大きさ(横径)2.8センチ以上
【完熟きんかん たまたまエクセレント】
糖度18度以上、大きさ(横径)3.2センチ以上」
Q.「完熟きんかん たまたま」「完熟きんかん たまたまエクセレント」が生まれた経緯について、教えてください。
担当者「『完熟きんかん たまたま』は、2010年に名付けられました。それまでは、『丸かじり』(2000年から2010年ごろ)という商品名で販売されていました。『たまたま』と名付けられたのは、県内の小学生へのアンケートがきっかけだと聞いています」
Q.JA日向管内における「完熟きんかん たまたま」「完熟きんかんたまたま エクセレント」の収穫時期や収穫量、主な販売先について教えてください。いつごろまで購入できるのでしょうか。
担当者「収穫時期は1月中旬から3月下旬までで、収穫量は計約200トン、主に関東や関西、九州(福岡、延岡、宮崎)の市場に出荷されます。『JA日向オンラインショップ』のほか、JA日向管内では、八菜館ひゅうが店、『農林産物直売所 美郷ノ蔵』(通販サイトあり)などで購入が可能です。販売イベントなどを開催すると、よく売れます。なお、キンカンは季節ものなので、4月以降はほとんど出回らないと思います」
(オトナンサー編集部)
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