杏“母親”モーティシアへの共感は? 「子離れ、親離れしていくんだと…」
映画「アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!」で声優を務める杏さんに、共感したことや作品選びなどについて聞きました。

映画「アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!」で声優を務める女優の杏さん。同作は、思春期を迎えて、家族の食卓に顔を見せない長女ウェンズデー(二階堂ふみさん)を心配した父親のゴメズ(生瀬勝久さん)は家族の絆を深めようとドライブ旅行を計画します。ゴメズは妻のモーティシア(杏さん)、ウェンズデーたち家族を連れて、キャンピングカーで観光名所をめぐる旅に出ますが…劇場シリーズの第2弾です。
オトナンサー編集部では、杏さんにインタビューを実施。共感したことや作品選びなどについて聞きました。
同じ役に戻れるか、ドキドキも…
Q.モーティシアを再び演じて、いかがでしたか。
杏さん(以下敬称略)「同じ役ということで、戻れるかなとドキドキしましたが、すぐに戻れました。前作は全部手探りでしたが、今回はすぐ戻れて、アダムスファミリーの世界を楽しむことができました」
Q.母親ならではの共感はありましたか。
杏「ウェンズデーは人間でいうと中学生くらいで、私の子育てはまだ、そこまでいっていません。子どもだけでは外出しない年齢です。映画のように子離れ、親離れしていくんだと、私もいずれ、モーティシアの悩みを体感するんだろうなと思っています。アメリカの映画でも描かれているということは、万国共通の悩みなんだな、どこでも同じことで悩んでいるんだなと思うと心が軽くなりました」
Q.子どもと向き合うとき、大事にしていることはありますか。
杏「子どもたちもしゃべるようになり、自分の考えを持つようになってきました。経験があると、このままやると失敗する、このままいくと危ないというのは予測できるし、先に伝えた方が、その後、何も起こらないので、親として楽だとは思います。でも、あえて見守るのがすごく大事だと思いました。私も映画のように、グッとこらえて見守ることが、今後、増えていくだろうなと思いました」
Q.子どもから学ぶことは多いですか。
杏「自分が気が付かなかったことに子どもが気が付くことはよくあります。気が付いたことをすぐに教えてくれるので、彼らはこんなことを感じているのか、独立した人間になってきたんだなと感じています」
Q.子どもたちと旅行に行きたいところはありますか。
杏「北海道や奈良ですね。子どもたちは動物が好きで、特に鹿が好きなので、鹿を見に連れて行きたいです」
Q.作品選びの基準はありますか。
杏「オファーを頂くので、何が来るかはいつも分かりません。いつも面白い話を頂けて、すごく楽しいなと思っています。今はあまり選びませんが、環境が当てはまるかどうかは大きな基準になっています。子どもファーストなので、調整していただけるかどうかは大きいです」
Q.悩みがあるときは、どのように対処されていますか。
杏「広い視点を持ってみることですね。例えば、戦国時代よりは生きやすいとか、気温調整ができる機械が増え、快適な生活ができるようになっています。私の置かれている状況より大変な人がいると思うと、そんなに考えなくてもいいのかもとか、歴史の中で自分の人生は小さい点だろうなと思うと消化できます」
Q.演じる際に意識していることはありますか。
杏「台本の行間を考え、映っていないところでキャラクターはどう動いているのか考えます。抜粋してまとめられたものが映画やドラマの脚本なので、バックグラウンドや描かれてないところで何を考えているのか想像します。今回のモーティシアだったら、寝るとき、何を考えているか、みんな座っているシーンでは、座るまでどんな会話があったのか想像したりしています」
映画「アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!」は1月28日から全国公開。
(オトナンサー編集部)
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