鬼ごっこで一度もタッチされたことがない…娘の告白に父はよからぬ想像、学校で見たのは…「分かります」
娘の学校での様子が気になってしまった出来事を描いた漫画が話題に。「鬼ごっこで一度もタッチされたことがない」と父親に話した小学生の娘ですが…。
娘の学校での様子が気になってしまった出来事を描いた漫画がSNS上で話題となっています。ある日、「鬼ごっこで一度もタッチされたことがない」と父親に話した小学生の娘。父親は娘が仲間の輪に入れていないのではと心配になり…という内容で「その気持ち、分かります」「愛情を感じました!」「娘さんは幸せですね」などの声が上がっています。作者の男性に聞きました。
奥手で、おとなしい性格の娘
この漫画を描いたのは、4児の父で会社員のグッドスリープ(ペンネーム)さん(30代)です。インスタグラムで、子どもたちとの日々をイラストや漫画にして発表しています。
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
グッドスリープさん「長女は今年、小学校高学年になります。そう遠くない将来、家を出て行く日が来るんだなと思ったとき、ふと、彼女が2年生のときの出来事を思い出したので描いてみました」
Q.悪い想像をしてしまったのは、なぜですか。
グッドスリープさん「長女はおとなしく奥手な性格で、親のイメージとしては、友達の輪に積極的に入っていけないようなタイプだと思っていたので、そういう発想になりました。本人は単純に『鬼から逃げるのが上手なんだよ』と自慢したかっただけなのでしょうが、このときは妙に引っかかってしまいました」
Q.楽しそうに鬼ごっこをする姿を見て、どう思いましたか。
グッドスリープさん「この漫画に描いたような想像をしていたので、そうではなくて安心したというのが正直なところです。ただ、うちの子に友達がいてよかったという短絡的な感想ではありません。これから先、きっと1人で苦しんだり、悩んだりすることはあると思うので、そのときに気にしてくれる誰かが今の友達のようにいてくれたらいいなという、願いに近い気持ちになったことを覚えています」
Q.様子を見に行ったことを、娘さんは知っているのでしょうか。
グッドスリープさん「特に言っていません。訪問先の会社に向かう道中のほんの1分ぐらいの話とはいえ、仕事中の話なので…自分の中だけにしまってあった話です(笑)」
Q.この後、娘さんはタッチされたことを伝えてきましたか。
グッドスリープさん「特に言ってこなかったと思います。タッチされたことがショックだったのでしょうか。でも、話してくれたとして、私が『お父さんはタッチされたことがうれしいよ』と言ってもピンとこないでしょうね」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
グッドスリープさん「同じように、心配になって様子を見に行ったことのある親御さんもいたようです。繰り返しですが、見に行ったら、友達がいて安心したということが描きたかったわけではありません。
例えば、将来、離れて暮らすわが子に『今はすごく幸せだよ』と電話で言われても『本当かな?』と勘ぐってしまうように、いつまでたっても、親は子どもが心配なんだという気持ちを表したかったので、そこに共感してもらえるコメントをたくさんもらえたことがうれしかったです」
Q.現在、取り組んでいる創作活動は。
グッドスリープさん「お声掛けを頂いて、育児サイト等で漫画を描かせてもらっています。基本的には、ためになる話も真面目な話も描かないというポリシーはありますが(笑)、絵柄も内容も今後はいろいろ試しながら、たくさん描けたらいいなと思います。その結果、自分も読んでくれる人も腑(ふ)に落ちる漫画が描ければうれしいです」
(オトナンサー編集部)
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